Bitcoin Associationは本日、ビットコインSVノードソフトウェアの最新アップデートとなるバージョン1.0.9を公開しました。Bitcoin AssociationのビットコインSVインフラチームにより開発された更新版は、次の多数の新機能・能力が組み込まれています。
- 二重支払通知
- 競合するチェーンや二重支払など、ネットワーク上での異常なアクティビティの通知を含むセーフモードプロセッシング
- 必要に応じたトランザクションアウトプットの凍結
これらのビットコインSVノードソフトウェアへの機能追加は、2021年第3四半期にネットワークが耐え抜いた不正なブロック再編成攻撃を受けてのものとなります。これらのツールは集合的に、将来起こり得るネットワークへのあらゆる攻撃に対しより優れ、かつより効率的な対応を可能にし、詐欺的および不正なアクティビティの両方を阻止することに加え、ノードオペレーターによるビットコインSVネットワークのモニタリングを改善します。
ビットコインSVノードソフトウェア v1.0.9は、 BitcoinSV.io よりダウンロードいただけます。
二重支払通知
取引所およびマイナーは、ビットコインSVネットワーク上で二重支払が発生次第、通知を受け取ります。
nChainは、ブロックチェーンと二重支払をモニタリングする「Double-Spend – Detection and Notification Service」(DS-DAN)を開発しています。「DS-DAN」は内部用アプリケーションであり、当初は公開される予定はありませんでした。二重支払が検出されると、アプリケーションが新たなDSD P2P通知メッセージをSVノードに送信し、さらにメッセージは他のノードに伝送されていきます。メッセージにはDSプルーフ(ブロック内にトランザクションが含まれていることのマークル証明)が含まれています。通知は、Webhookを介して頒布されます。
セーフモード-異常なアクティビティの通知
取引所およびマイナーは、疑わしいイベント(最も想定されるのは攻撃)がネットワーク上で発生すると、最新かつ長い競合チェーンによる検出がトリガーとなり、通知を受信します。
ビットコインSVノードソフトウェアは現在、競合チェーンを検出し、ウォレットのRPCコールを無効化(セーフモードを起動)する「セーフモード」ロジックを備えています。チェーン検出が設定可能となるようにセーフモードロジックが更新され、取引所、マイナー、ユーザーに異常なアクティビティを警告するWebhookによりトリガーされる通知が発信されるようになりました。
必要に応じたトランザクションアウトプットの凍結
ノードは、二重支払により使用された特定のTXOを凍結することができるようになりました。
TXOの凍結が適用されると、ノードはTXOを使用するトランザクションを受け付けなくなり、TXOを使用するトランザクションを含む外部ブロックを受け付けるようになります。このソリューションにより、マイナーは悪意のある攻撃者によるブロック再編成攻撃など不法アクティビティの対象となるTXOを取り込まないようにするツールを手にすることになります。
トランザクションアウトプット凍結機能は、マイナーがその他法的救済措置を満たすために使用することもできます。
本日の公開の全詳細は、 bitcoinsv.ioに掲載されたリリースノートでご覧いただけます。