ビットコインSVの1年目を振り返る: BSVを活用したさまざまなサービス

By admin Published: 11月 22, 2019
Bitcoin SV Year 1: Services building on BSV

ビットコインSV(BSV)が「ビットコイン独立」を掲げて誕生してから1年が経過しました。同時に、リリース後1年しか経過していないものの、ビットコインSVエコシステムでは、ブロックチェーン技術分野という観点から見ても非常に優れたアプリケーションが数多く開発されました。BSV上で構築された各種サービスは、BSVの取得および使用を通じて実社会の諸問題を解決するということに焦点を当てているという特徴があります。それがシームレスな送金であれ、インセンティブを伴ったソーシャルメディアの開発であれ、BSVが擁する大規模スケーリング機能を活用することによるポテンシャルは非常に大きいといえます。

WEATHERSV

BSVを活用して生まれた初期のサービスの一つとして、WeatherSVがあります。これは、シンプルでありながら便利な気象データアプリケーションで、グローバル規模の気象データの格納方法に大きな変革をもたらしました。WeatherSVでは、ユーザーが気象データを改ざん不能なBSVブロックチェーンに投稿することで、これらのデータが記録、格納、インデックス化されます。データとしては、湿度、降水確率、気温、紫外線情報など、さまざまなものがあります。WeatherSVはわずか7ヶ月前にリリースされたばかりですが、すでに4600を超えるアクティブな気象チャネルを擁し、1日あたり100,000以上のトランザクションが処理されています。


CITYONCHAIN

Cityonchainは、バーチャルシティーを所有し、そこから実際にリワードを得ることを可能にするサービスです。このサービスのように、BSV上ではユーザーが高品質な情報のキュレーションを行う上でのインセンティブを備えたアプリケーションが数多く開発されてきています。Cityonchainユーザーは、入札を通じて都市を所有することができ、実際に所有したならば、その都市内で行われるさまざまなアクティビティに対してBSVを報酬として得ることが可能となります。また、ユーザーは自らが投稿したメッセージに対してその他ユーザーが「いいね」を入れるなどした際にもBSVを入手できるため、高品質なコンテンツの作成が促されることになります。


TWETCH

BSVを活用したソーシャルメディアであるTwetchでは写真やメッセージなどを投稿することで報酬を得ることができます。これに伴って、ソーシャルメディア業界自体も変わってきているといえるでしょう。Twetchユーザーは自らの投稿内容に「いいね」あるいはコメントが行われるたびに報酬を得ることができ、これは既存の各種ソーシャルメディアプラットフォームとは一線を画するものです。というのも、既存のソーシャルメディアではコンテンツ作成者は搾取され、報酬を得ることはないからです。また、Twetchでは、「あおり」をやめさせ,高品質なコンテンツの共有がなされるように仕向けています。


CENTBEE

ビットコインSVが世界規模の新たな通貨となりつつある状況を鑑みると、特に国境を超えて簡単に送金を行うことができる機能が重要となってきます。ここで、BSVをベースとしたサービスであるCentbeeを活用することで、自国内および海外に住むユーザーへと簡単に送金を行うことが可能となります。Centbeeでは特に、軽視されることの多かったアフリカ地域に焦点を当て、人々が国境を超えて高速かつ極めて安価に送金を行えるようにするための支援を行っています。Centbeeは、BSV技術に詳しくない人であっても快適に利用することができます。


CODUGH

開発者たちは、Codughを活用することで、シームレスに報酬を得ることができるようになります。CodughはBitcoin Association主催の第2回バーチャルハッカソンで優勝した実績のあるサービスでもあります。具体的には、コーダーがAPIを公開し、このAPIが使用されるたびに開発者がマイクロペイメントをBSVで入手できるという仕組みとなっています。これによって、これまでコーダーたちの努力の成果の一部を搾取していた仲介サービスを排除することが可能となります。

Pixelウォレット

写真を使って送金ができたらどうなるでしょうか? BSVではPixelウォレットを使って、今迄で最も簡単かつ安全な方法でBSVの送金を行うことができます。同時に、特定のデータをその他のデータの中に隠すことによって、更にプライバシーおよびセキュリティの強化されたレイヤが加わりました。また、Pixelではデジタル化されたプライベート認証システムの開発が行われており、これによって、デジタル上における個人情報をユーザー自らコントロールすることが遂に可能になると期待されています。

BITQ&A

ビットコインSVは既存のさまざまなプラットフォームに取って代わるようなソリューションの提供を目指していますが、BitQ&Aはまさに、そうしたゴールに合致したサービスだといえるでしょう。BitQ&AはQuora のようなQ&Aプラットフォームですが、既存のQ&Aプラットフォームと異なり、ビットコインをベースとしたインセンティブモデルを備えています。具体的には、質問に対して報酬金(バウンティ)が存在し、質問に答えるにあたってはコストがかかります。こうしたインセンティブによって、スパムを防ぐと同時に、高品質な回答が促されることになります。また、ビットコインの理念で謳われているような民主主義的プロセスを実行すべく、各種回答内容に対しては投票が行われます。

これまで紹介したサービスは、「BSVの入手・使用」(Earn & Use BSV)というモデルを実現しているさまざまなサービスの一部を担うものとして、BSVユーザーたちによる活発なエコシステムの発展に貢献しています。2020年2月に行われるGenesisアップグレードなどを含めたさまざまな開発活動が続く中、BSVをベースとした各種サービスはユーザーベースを広げていくと同時に、世界中のユーザーたちはブロックチェーン技術の持つ革新的なポテンシャルを活用できるようになってゆくでしょう。


BSVエコシステムにおいて昨年度行われたさまざまな活動内容の詳細については

 

こちらのレポートを参照してください。