ビットコインは、最初に考案された当時、それほど修正を加える必要がないことを想定して開発されました。その他のブロックチェーンプロジェクトにおいては、この路線から外れて、本来のビットコインが持っていた堅牢さや柔軟性とは程遠い展開を行なっているプロジェクトもある中で、ビットコインSV(BSV)では、ビットコイン本来のデザインを継承してきました。そして、リリース後わずか1年足らずの今、BSVは仮想通貨業界を大きくリードする存在として、その他のブロックチェーンにはない優れたソリューションを提供する能力を備えるまでに至りました。
QUASARアップデート
BSVがフォークして安定化した段階で、開発者たちは「Quasar」アップデートを導入しました。これにより、ネットワーク上におけるデフォルトブロックサイズ上限の増加をよりスムーズに行えるようになりました。BTCおよびビットコイン・キャッシュ(BCH)は当初から大きなブロックサイズの実装ができない仕様となっていましたが、BSVではブロックサイズを128MBから2GBへと一気に拡大させました。その結果、個人ユーザー向けおよび各種企業向けの両方で,数多くの開発活動を行うことが可能となりました。
より大きなブロックへ
7月にリリースされたQuasarアップデートですが、7月28日、メインネット上におけるストレステストの一環として、256MBのブロックが2つ、無事マイニングされました。なお、これらのブロック2つはパブリックブロックチェーン上でマイニングされたブロックとして現時点で世界最大のブロックであり、これはその他のネットワークにおけるブロックサイズを大きく引き離すものとなっています。
そしてそれからわずか1週間後の8月3日、別のストレステストが再びパブリックチェーン上で行われ、その結果200万ものトランザクションを備えた大型ブロックのマイニングが見事成功しました。これらのトランザクションはすべて、わずか1時間以内というタイムスパンのうちに処理され、2つのブロックに含まれることとなりました。具体的には、808,633のトランザクションを含む210 MBのブロックと、702,909のトランザクションを含む150MBのブロックです。
現時点でほとんどのマイニングプールでは、ネットワーク全体が同じペースで拡大していけるように、ブロックサイズの上限が256MBに設定されています。これによって、ネットワーク拡大にあたってマイニングプールが体系的なアプローチを取り、ネットワークインフラ全体がその構造や統一性を損なうことなく、エコシステム全体がスムーズに、バランスよく成長していけるようになりました。
ビットコインSVの本格的な成長はこれからです。Genesisアップデートは2020年2月に予定されており、これを通じてブロックサイズにおけるデフォルト上限が完全に取り除かれることになります。具体的には、マイナーたちが市場動向に基づいて適切なブロックサイズを決定できるようになるのです。ここでは、開発者たちが恣意的に設定した上限に拘束されることはありません。
Genesisアップデートでは、その他ブロックチェーンにおいて取り除かれてしまった、ビットコイン本来のプロトコル言語およびコードの復元も実行される予定です。このプロトコル言語に関しては、その多くがプロトコルの機能性向上を容易にする上で役立つものであり、本来ビットコインにおいて実装されていました。そして、BSVは大量の情報を処理することができる唯一のブロックチェーンとなっていきます。さらに、ビットコインが当初開発されて以来他のブロックチェーンプロジェクトにおいて存在することのなかった機能として、開発活動における柔軟性についても本アップデートで導入されます。
Genesisリリースが無事実装されたあとは、ビットコインは本来の姿へと回帰すると同時に、ブロックチェーンの固定化が行われます。そのため、BTCをはじめとしたその他プロジェクトで見られるように、頻繁にコード変更が行われることもありません。この結果、長期的に利用することが可能で、企業ニーズにも対応した信頼性のあるソリューションを提供できるような、極めて安定したプロトコルが実現することになります。
Genesisアップデートの実施まであとわずかです。これが無事完了した暁には、今後長きにわたってさまざまなビジネスが使用する理想的なプラットフォームとしての、ビットコインが実現します。
BSVエコシステムにおける昨年度の成果についての詳細は、