BSVアップデート:2020年10月

By Alex Speirs Published: 10月 8, 2020
BSV Update 20th November 2019

創設者兼会長からのご挨拶BSVアップデート:202010

Jimmy-Nguyen3

世界中のBitcoin Associationソサエティの皆様へご挨拶申し上げます。

大型イベントとなったCoinGeekライブの準備に明け暮れた数か月を経て、ようやく睡眠時間を取り戻し、これまでで最もやりがいのあったこのカンファレンスがもたらした成果について振り返っています。

大規模なカンファレンスのための内部作業や準備を知らない人にとって、そこで費やされる作業や労力については想像することもできないでしょう。このステージ上(またはスクリーン上と言うべきでしょうか)で繰り広げられた3日間は、Coin Geek、Ayre MediaおよびBitcoin Associationのイベント、マーケティングおよびメディア担当チームによる数か月にわたる努力の結晶となりました。地球上の様々なタイムゾーンから集まった100名近くの講演者が、ニューヨークおよびロンドンのふたつのスタジオとデジタルステージから(これも私たち全員にとって初めてのことでした)計画通りに講演を行い、それが放送されたことはまさに偉業と言えるでしょう。私の立場から言えば、見事な成果となりました。そして自分がその一部となれたことに大きな誇りを感じています。

このカンファレンスではビットコインSV関連の非常に多くのニュースが飛び出しており、今月のBSVアップデートはCoinGeekライブの雰囲気が味わえるものになります。今回のアップデートでは、次の情報を掘り下げていきます。

  • スティーブ・シャダーズ氏による、サトシのビットコインに対するピアツーピアビジョンを実現するためのビットコインSVの3つの主要インフラに関するプレゼンテーション
  • nChainがGeoSpockの540万ドルの投資ラウンドをリード
  • ベイジアングループによるMoney Buttonの買収
  • Transmira/Omniscapeを用いたXRの紹介
  • モノのインターネットをオンチェーンに
  • その他多数

またこの機会に、同カンファレンス参加者に対するBlockchain Intelligence Group (BIG) からの豪華なオファーについても再度言及しておきたいと思います。BIGは現在、Bitcoin Association会員とその提携機関に対してこのオファーの期間を延長しています。10月17日までの間、対象者はBIGがオンラインで提供する計8時間の暗号通貨調査認定コース(Cryptocurrency Investigator Certification CourseBSV60 のコードを利用することにより60%オフの料金で受講することができます。コースは通常999ドルなので600ドル近い割引額となっています。 元々これはアメリカの法執行機関内の担当者向けのもので、コースでは5つのモジュールが設けられており、最終試験に合格するとブロックチェーン・インテリジェンス・グループより暗号通貨調査員(Cryptocurrency Investigator)としての認定が得られます。プログラムの詳細と登録についてはcryptoinvestigatortraining.comからご確認ください。

最後に、これまでのカンファレンスの中で最も印象的なものになった今回のイベントのために尽力してくれたCoinGeekチームの皆さんに感謝と祝辞を述べたいと思います。対面式のイベントがこれまで常に素晴らしいものになっていた状況下での完全なオンライン化への移行は常に困難な課題でしたが、デジタルカンファレンスのための空間がかなり混雑している現在においてはそれがさらに顕著でした。しかし、このチームは単に素晴らしい3日間を提供しただけではなく、自らのトレードマークであるCoinGeekらしさを維持しながら私たちのコミュニティの最も素晴らしい部分を余すことなく披露する場を創り出すことに成功しました。次回のカンファレンスでは対面式であることがベストではありますが、CoinGeekライブは私たちにとってすぐには忘れ難い素晴らしいイベントだったことに誰も異論はないと思います。

これからもどうかご自愛の上、サトシビジョンを信じていてください。

ジミー・グエン

創設者兼会長
Bitcoin Association

 

サトシによるビットコインのためのピアツーピアビジョンを実現するためのビットコインSV3つの主要インフラ発表される

CoinGeekカンファレンスの冒頭、恒例となっているnChainの最高技術責任者 (CTO)兼ビットコインSV ノード(現在はインフラストラクチャ)チームのテクニカルディレクターであるスティーブ・シャダーズ氏によるプレゼンでは、ビットコインSVネットワークの技術的進捗についての講演が行われました。今回、シャダーズ氏はピアツーピアトランザクションのサトシビジョンを最終的に実現する3大製品:ビットコインSVノードソフトウェア v1.0.6、SPV Channels v1.0.0およびmAPI v1.2のリリースについて発表しました。この3つのアップデートを一緒に用いることにより、膨大なスケーリングが可能なビットコインネットワークの決定的要素である、サトシの白書に記されたピアツーピアトランザクションと簡素化された決済認証が実現します。アップデートについての詳細は、CoinGeekによる紹介記事とスティーブ・シャダーズ氏のブログ投稿でご確認ください。3つのリリースはそれぞれベータ版の段階ですが、開発者とトランザクションプロセッサ(マイナー)がすぐテストできるようbitcoinsv.ioリンクはこちら)において公開されています。

 

nChainGeoSpock540万ドルの投資ラウンドをリード

最先端のブロックチェーン研究および開発を行うnChainは、ケンブリッジに拠点を置き特大規模のデータを扱う企業であるGeoSpockへの大型投資案件をまとめたことを発表しました。nChainは540万ドルのシリーズA投資ラウンドを主導しましたが、GeoSpockと協力し現実世界で生成されたデータを多くの業界の意思決定者にとって実用的で理解しやすい知見に変換することが期待されています。GeoSpockの技術が持つ多方面への影響を反映してか、このラウンドへの他の参加者にはケンブリッジ・イノベーション・キャピタル (CIC)、アジアでの先進技術投資機関であるグローバル・ブレインそしてNTT ドコモが名を連ねました。

CoinkGeekでのプレゼンでは、現実世界で生み出されているデータの規模について、そして次のステップではスケーリング可能なブロックチェーンプラットフォームが必要となることについてGeoSpockのリチャード・ベーカー CEOが説明を行い、nChainとビットコインSV間の提携を促しました。

 

ベイジアングループによるMoney Buttonの買収

CoinGeekライブで見られたもう一つの主要なビジネスストーリーには、フィンテックコングロマリットであるベイジアングループがビットコインSVウォレット大手のMoney Buttonを買収したという発表があります。これによってビットコインSVエコシステムの主要なインフラプロバイダーがベイジアンの事業グループに編入されることとなり、Money Buttonのライアン・ X・ チャールズCEOがFabriik Smart Walletのエンジニアリング部門の責任者としてベイジアングループに加わることとなります。

 

Transmira (Omniscapeプラットフォームを用いたXR紹介

位置情報およびブロックチェーンの機能を活用してブランド、ビジネスおよびコンテンツクリエイター向けに拡張現実(AR)を収益化するエクスペリエンシャル・リアリティ (XR)プラットフォームであるOmniscapeが紹介されたことにより、ビットコインSVを採用したXRがCoinGeekライブで初公開されました。このプラットフォームはアメリカのXR企業、Transmiraによるものです。カンファレンスの参加者はCoinGeekカンファレンスとARモバイルアプリを利用し、BSVコインを表すトークンであるバーチャルアイテムの収集などを含む全く新しい方法でスポンサーと交流することができました。参加者による第3回ビットコインSVハッカソンへの投票もこのモバイルアプリを通して行われました。Transmiraのロバート・ライスCEOは、自らの企業がIoTデバイスのデータに基づいたARとVRを用いた空間コンピューティングおよびインタラクティブなビジュアライゼーションに関連する分野のプロジェクトをどのように開発しようとしているかについても語りました。

 

kompanyRegTechをオンチェーンに

ヨーロッパのレグテック企業であるkompanyがCoinGeekライブで発表した、世界中でリアルタイムにKYC(顧客確認)およびKYB(事業確認)を可能にするために構築されたオンチェーンコンプライアンスプラットフォームによるビットコインSVブロックチェーンの活用方法についての初の議論が大きな反応を呼びました。それらの一連のコンプライアンス製品はビットコインSVブロックチェーンの持つ監査可能性と不変性を利用してKYCまたはKYB情報収集の履歴を記録し、最終的にKYCまたはKYBの情報をトークン化し、情報を取引するための市場を作り始めることとなります。

 

Fabriik Qualified Custody

同カンファレンスではTrustChainsのカレン・ウェンデルCEOが、ユーザーが自ら保管している現実世界の非流動資産をデジタル化し、トークン化によってそのような元々非流動的であった資産を安全に取引できる新サービスであるFabriik Qualified Custodyを同社がベイジアングループと提携して開始したことを発表しました。このプラットフォームは、ビットコインSVブロックチェーンの力を通じて、透明性、監査可能性そして不変性に裏打ちされた資産の流動化のための新しい道を開くことになるでしょう。

 

Veridat

CoinGeekライブで注目された一連の信頼性に関するテーマに続き、Juvatechの神経科学者であるロバート・フーバー博士およびVeridatのフィリップ・ルンヤン氏は、製薬業界およびその他の臨床研究分野における信頼を取り戻すために行ってきたビットコインSVブロックチェーンの活用方法について論じました。Veridatのフラッグシップ製品であるBenchは、ビットコインSVブロックチェーンの不変性および監査可能性を用いることによりデータ全体を個別に検証する方法を提供し、データがいつ変更されたかを明らかにしつつ臨床研究データを記録しログを作成します。

 

Tokenized

ビットコインSVブロックチェーン上にトークンとスマートコントラクトを作成するプラットフォームであるTokenizedの創設者兼CEOであるジェームズ・ベルディング氏は、まもなくクローズドベータ版で利用可能となる同社のスマートコントラクトプラットフォームの初のデモンストレーションを行いました。Tokenizedのスマートコントラクトプラットフォームは企業が様々なトークンとスマートコントラクトを簡単に作成できるよう、わかりやすいインターフェースで、直感的なエクスペリエンスとなるようにデザインされています。

 

モノのインターネット

様々な発表が行われたCoinGeekライブにおけるセッションのひとつは、全員がオーストラリア出身のWeather SV & Mastreme、Predict EcologyおよびElas Digitalの代表者によるモノのインターネットとビッグデータ(Internet of Things & Big Dataについてのものでした。

Weather SVおよびハイスループットウォレット関連企業であるMetastremeの両社の創設者であるPaul Chiarithe氏は、ビットコインSVブロックチェーンへの膨大なデータストリームの処理をテストするためにMetastremeがブロックチェーンを採用しているオーストラリアの投票システムを含むいくつかの異なる企業と提携していたことを明らかにしました。

こうしたMetastremeのプロジェクトの一つにPredict Ecologyがあります。Predict Ecologyのダニエル・ケアネ氏は、都市の樹木を1本ずつトークン化しその状態(例えば二酸化炭素排出量について)を追跡することを含んだプロジェクトをめぐるケアンズ市議会との話し合いについて語りつつ、同社によるビットコインSVブロックチェーンを用いたデータ活用の試みについて詳しく説明しました。

Elas Digital創設者のブレンダン・リー氏は、同社がBaemailおよびProDeskというふたつのビットコインSV関連プロジェクトの背後にある事業であるProbatusを買収したことを表明しました。また、モノのインターネットのデバイスから集めた情報を処理する制御システムの管理ツールであるNode RED、農場から食卓まで牛肉製品の追跡に用いられる食品産地管理システムであるMoovement、およびケアンズ市議会との二酸化炭素の排出権取引をするための新しいプロジェクトなど、ビッグデータとビットコインSVブロックチェーンを融合させる一連のプロジェクトについて公表しました。これらのプロジェクトはすべてビットコインSV上に構築されたElas Digitalのトークンを採用しています。

 

HandCash Centi

HandCashのアレックス・アグートCEOは、HandCash Connect SDKを今月下旬に公開することを発表しました。Connect SDKはアプリ開発に必要な6つの基本コンポーネント(即時決済、暗号化、アイデンティティとログイン、確実な決済、ブロックチェーンデータおよび所有者情報)を含むツールキットを介して、ビットコインの機能をアプリに追加する迅速で柔軟な方法を開発者に提供します。

このスペイン企業にとっての忙しかった9月は次のニュースによって締めくくられました。HandCashは、ビットコインウォレットをバックアップするために広く使用されるシードワードと呼ばれる値をユーザーが書き留める必要がなくなる新たなシステムの設計を行うことによりキーレスになること、およびスイスの小売向け決済インフラプロバイダーであるCentiと提携し、消費者が小売店舗でBSVを用いる決済が簡単にできるようにする取り組みについてすでに発表しています。

 

Zumo

CoinGeekライブで行われた発表の一つに、イギリスのスマート決済企業Zumoによるデジタル通貨・法定通貨ウォレットのアーキテクチャソフトウェア開発キットであるZumoKitがBSVに対応することについての発表がありました。

 

Maxthon および NBドメイン

MaxthonおよびNBドメインの創設者兼CEOであるジェフ・チェン氏がCoinGeekライブ2日目の最初の講演を行いました。チェン氏はブロックチェーンを採用したドメイン登録システムであるNBドメイン、および世界初となるビットコインSVブロックチェーン採用のブラウザを開発したMaxthonという同氏が設立した2社について、シンガポールからバーチャルカンファレンスの聴衆に向けて紹介しました。

チェン氏からは2つの発表がありました。まず、世界初の1文字のトップレベルドメインとなる「.b」について発表を行いました。BはブロックチェーンのB、ビットコインのB、BSVのBであり、そこには多くの愛情が込められています。発表された「.b」ドメインのサンライズ登録の受付開始時期はそのプレゼンの直後からとなりました。商標の所有権者はそれに対応する「.b」NBドメインを https://app.nbdomain.com から予約することが可能です。

 

TonicPow

この最新CoinGeekカンファレンスにはTonicPowが登場しましたが、TonicPowは今回が初登場ではなく、2019年5月に初開催されたCoinGeekトロントにおいて開催されたビットコインSVハッカソンで2位を獲得した経歴を持っています。TonicPowはデジタル広告主とプロモーターをつなぎ合わせ、より厳選されたエクスペリエンスと広告主のためのより高いROI(投資利益率)を実現します。

同社のCEOであるLuke Rohenaz氏はインターネットの再発明についてのパネルに参加し、直近および近日予定されているTonicPowプラットフォームへの機能の追加についての情報を提供しました。特筆すべき事項としては、TonicPowユーザーがアクティブなキャンペーンのためのプラットフォームを検索できるようになるというものが挙げられます。また、どこでもシェアすることができ、シェアする者のために収益を生み出すウィジェットをTonicPowのプラットフォームから生成したり抽出したりできるようになります。同氏はまた、詳細なレポートを提供したりユーザーがキャンペーン、APIキー、そして最も重要なこととしてサードパーティアプリとのリンクを管理したりすることのできるTonicPowの新しいダッシュボードについても説明しました。これにより、ユーザーは自らのアカウントとリンクさせたアプリに基づき、自分が接続したいプロモーターについての基準を設定できるようになります。

 

Kronoverse/CryptoFights

ブロックチェーンを採用したゲーミング企業Kronoverseも、ビットコインSVのスケーラビリティによって実現されるゲーミングソリューションの未来について語りました。CEOのアダム・クリング氏は、ゲーム内での実際の経済、ゲーマーがプレイヤーとしての貢献を収益化する機能、またはブロックチェーン上に構築された同一の共有スペース内で運用されるが非常に異なるゲームなどに対して新たな経済としての期待を持っていると語っています。

同氏はまた、同社のフラッグシップである競争型ゲームCryptoFightsの公開ベータフェーズについておよび来月に予定されている次のステップがそのシングルプレイヤーモードの立ち上げであることについても語りました。クリング氏は講演の中で、このゲームのイーサリアムからビットコインSVへの移行について、またそのゲームロジックを完全なオンチェーンに移行すること、それによりバトル内で起こるすべてのことが透明で監査可能になることについて説明しました。

 

BitBoss

アメリカのゲーミングテクノロジー企業BitBossのマット・ディクソンCEOは、CoinGeekライブ3日目のパネリストとして登壇し、ビットコインSV上に構築された同社のブロックチェーンを基盤とした新しいゲーミング製品の詳細について語りました。ディクソン氏は、物理的スロットマシンに接続しており、ビットコインSVモバイルウォレットを使用したデジタル決済とプレイを促進するためにカジノのバックエンドシステムにも接続している物理的なデバイスを利用するキャッシュレスカジノシステムであるBridgeについて説明しました。BitBossはさらに、同社がラインナップに追加した一連のデジタルゲーム製品が実現した具体的な進化についても説明しました。これらのゲーム製品は、世界中のゲームオペレーターがホワイトレーベルに利用することが可能になっています。