健康管理データのデジタル化が命を救う-VXPASS

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By Jamie McKane Published: 12月 14, 2021
Zachary Weiner and VXPass logo

ブロックチェーン技術、特にBSVブロックチェーンは、フィンテックやサプライチェーンマネジメントからビッグデータやサイバーセキュリティなど多彩な産業における効率改善の潜在能力において特徴的な存在です。日常的な人間の健康管理とウエルビーイングに直接的な影響を与える産業においてはまさに、このことはより関連深いものとなっています。

VXPASSのような企業によって生み出されたサービスの効果は、BSVブロックチェーンが日常生活を根本から改善する顕著な例と言えます。VXPASSは、BSVブロックチェーンで診療記録をデジタル化するデジタルワクチンカードプロバイダーであり、最も適切には新型コロナウィルスおよびその他のウィルスに関する個人のワクチン接種状況のデジタル化となっています。

この活動を可能にするBSVブロックチェーンがもたらす効率の高さ、および自らの健康管理データを所有できるという事実が、同社による創業初期での大きな成功へと繋がりました。2021年5月、VXPASSはレソトでの新型コロナウィルスワクチン接種状況モニタリングおよび管理に採用され、 最近ではサンフランシスコ市にワクチン接種状況カードプロバイダーとして認定されました

VXPASSでワクチン接種状況を登録することで、人々はプライバシー、およびサービス上に保管された医療記録の所有権を保持しながら、ワクチン接種状況をいつでも必要な時に証明、提示することができます。しかし、BSVブロックチェーン上にワクチン接種状況を安全に記録することは、単なる始まりに過ぎません。

ヘルスケアデータはアナログからデジタルへの移行が長い間進んでおらず、健康管理データのデジタル認証は効率とデータの所有権を改善するだけでなく、人命をも救うこととなる動きです。

この見解はVXPASS創設者のザカリー・ワイナー氏のものであり、Bitcoin Associationのインタビューにて旧来の健康管理データマネジメントにおける自身の経験と診療記録のデジタル化の大切さを語りました。

 

検証済データによる適切なケア

ワイナー氏は、誰しもに関係しうる、患者の診療履歴について全く情報を持ちえない医療従事者から医療ケアを受けることについての個人的な逸話からはじめ、デジタル化されたヘルスケアデータの大切さを語りました。

「数年前、私はタイで休暇を過ごしており、スクーターで事故を起こしてしまいました。擦り傷が深く、病院に行かねばならず、路上のコンクリートには多くの金属が散乱していました。医師は英語を話さず、破傷風の注射が必要かどうかを確認しようとしていました。コミュニケーションが取れなかったため、結局破傷風の注射を打ったのです。」と同氏は話します。

「3年間、5年間、など間が空いていれば破傷風のワクチン接種はそれほど大きな問題にはならないでしょうが、これがもっと体に有害となり得るものであったらどうでしょうか。それでも同じことが起こったでしょう。あの医師は自らの医師免許の元、私の医療履歴を知らないまま、注射をするでしょう。あの医師にQRコードをスキャンしてもらい、必要な医療履歴が共有されたなら、杓子定規ではなく適切な医療手当を受けられたはずです。」

ワイナー氏のようなケースでは多くの場合、「デフォルト」ではなく「適切」な医療手当が患者側の悲惨な反応を回避することができます。患者の中には、特定の薬にアレルギーを起こしたり薬に反応しなかったり、不必要な処置を知らぬ間に受けてしまうリスクがあるからです。

不正確または不正操作された健康管理データの蔓延について考える場合も、同じアプローチがあてはまります。現状の新型コロナウィルスパンデミックにおいてこれは特に明白となり、各国と事業者がワクチン接種政策の強化と、信頼できる記録が不在のままでのワクチン接種状況の検証の問題に直面しています。紙のワクチン接種証明は簡単に偽造、または騙すことができ、こうした新たな問題に対する行きあたりばったりの解決先の多くはデジタルカードとなり、偽造や間違いの問題は解決していません。

パンデミックの状況下においては、この検証済み健康管理記録の欠如が長く続くほど、より多くの人命がリスクに晒されるとワイナー氏は述べています。

「社会全体として、ワクチン接種を可能な限り早めようと努力する中、その検証を早めることについても多くの問題を抱えていますが、VXPASSはこうした問題とは無縁です。簡単に偽造できるこうしたシステムを使用すると、新たな感染症や変異株蔓延のリスクが高まります。」

「企業、団体、政府がデジタルまたはブロックチェーンで検証できる健康管理記録が早く普及するほど、命を落とす人は減るのです。これは決して誇張ではありません。」

 

ブロックチェーン上の個人のプライバシーと医療データ

ワクチン接種状況モニタリングに対する、根拠のない反対意見の一つに、医療データのセキュリティ、および身元に結び付けられたこれらの情報の公開と収益化への懸念があります。先進国で現在普及しているワクチン接種状況のトラッキングの実践においてこのことは認識されていないものの、VXPASSのブロックチェーンベースのソリューションはヘルスケアデータを患者の個人情報から切り離すことで一歩先をゆくものとなっています。

VXPASSはヘルスケアデータをBSVの公開台帳に記録する一方、この情報は患者の個人情報とリンクされることは一切ありません。検証を行う時点で、パブリックキー (公開鍵)のみが独立して所有権を表すものとなります。これにより、両方のメリットが提供されることになります。患者は、安全かつ改変不能な信頼の置けるプラットフォームを用い検証が即時に行われるというメリットを得つつ、自らの医療データの主権を握ることができるのです。

「患者の医療記録は、すでに公開データベースに保存されています。患者自身が完全に自らのデータの所有権を持っているというわけではなく、外部への情報の提示に関する新たなあり方ということです。」とワイナー氏は説明します。

「しかしこのモデルでは、製薬会社名やNDC、および接種日などの情報は公開される一方で、患者の氏名、電話番号、メールアドレスは記録と一切関連していません。個人を特定できる情報は一切ありません。ブロックチェーンにより、検索するのではなく所有権を証明できるデジタル署名が可能になったツールを用いているため、自身の情報が公開されたチェーンにありながら、個人情報とは一切関連しないのです。」

VXPASSの医療記録は、事実上、自身の免許を記録の正当性に預ける形となった資格を持った医師や医療従事者によって署名されます。これにより将来、医療履歴やワクチン接種状況を確実に知った上で施術を行うことを可能にするだけでなく、エラーが見つかった際でも、BSVブロックチェーンの改変不能かつ公開データ台帳と言う性質により、原因を簡単に遡ることができます。

VXPASSの運用チームを支える偉大な信念の一つは、人々が自身の医療データを所有し、それがいつどのように外部に開示するかをコントロールする権利を有するという点です。このタイプのヘルスケアデータマネジメントシステムはブロックチェーン技術を通してのみ簡単に行うことができ、VSPASSは従来のヘルスケア記録に代わるより効率的で安全な代替手段を提供し、医療記録に依存する患者に権利を取り戻すことができると確信しています。

VXPASSの詳細、および同社の新型コロナウィルスワクチン接種カードサービスの詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。