BSVの力を活用し、開発者がAPIへのコールから収益を得ることを可能にするマーケットプレイスCodughが、プラットフォーム上で使用するためのCUSDと名付けた新トークンを発表しました。CUSDはBSVブロックチェーンのベースレイヤーでトランザクションが行われるもので、安定した法定通貨である米ドルの100分の1セントに固定されています。
マーケットプレイスの主要機能は、API開発者がBSVネットワーク上で即座に実行されるマイクロペイメントを通して収益を上げることを可能にするものであることから、このCUSDトークンの低額法定通貨価格はCodughプラットフォームにとって重要な意味を持ちます。BSV上でのトランザクション手数料はとても低いため、大きな決済ボリュームを扱う場合でも、このタイプのビジネスモデルは開発者とプラットフォームにとって実現可能でありかつ収益化可能になります。
API(アプリケーションプログラミングインターフェース)は、本質的にはプロトコルと内部のデータ管理方法の相違性に関係なく、2つの異なるアプリケーション間での通信、および転送を可能にするソフトウェアのことです。APIはその使用方法についての仕様と共に公開され、呼び出す側がこの仕様に従っている限り、他のあらゆるアプリケーションから呼び出すことが可能となります。
APIを構築する開発者にとってアプリケーションによるAPIの使用を収益化することが難しく、Codughはこの問題をマーケットプレイスおよび新CUSDトークンを以て解決することを狙っています。BSVの能力を活用したCodughは、APIのコールが行われるたびに、開発者が少額の収益をマイクロトランザクションとして受け取ることを可能にします。これにより、開発者自らのコードから効率的に、そして採用につれて拡張されるように収益を得ることができるようになります。
CodughのCUSDトークンと、今後の法定通貨決済対応の注目するべき機能は、開発者がBSVブロックチェーンとやり取りを行う必要を最終的になくし、一方でこの革命的なビジネスモデルを可能にする基盤となるトランザクションネットワークとなり続けることでしょう。
プラットフォームの仕組みと新CUSDトークンの計画の詳細について、Bitcoin AssociationがCodugh共同設立者兼最高経営責任者(CEO)であるShashank Singhal氏と対談しました。
すべてが可能になるCodugh
Codughは、従来のAPIマーケットプレイスの可用性をBSVのマイクロペイメント機能と組合せ、APIコールの収益化によって決済効率を高めることを目指しています。開発者がAPIコールに対し、即時かつリアルタイムで支払いを受けられるマーケットプレイスと決済システムを提供し、トランザクションのすべてが公的に検証可能なBSVのデジタル台帳に改ざん不可能な形で記録されます。
「ソフトウェア開発者がAPIを収益化するのは困難であり、通常各種コールに対し月額料金を支払う旧来型のサブスクリプションモデルに登録しなければならないことを解決しようとしています。スピーディに支払いを行い、また自分が構築したものに対しスピーディに支払いを受けることが難しいのです。」とSinghal氏は話します。
「これがCodughの概念です。マイクロトランザクションを扱い、APIコールごとに支払いを受けられる決済システムなのです。」誰かのプログラムを呼び出そうとする場合、毎度1/2セントや1/10セント、さらにはそれ未満の額を支払うことになりますが、その決済は即時に、そしてリアルタイムで行われます。
Singhal氏は、CodughはBSV事業ではないと付け加えています。同氏が開発したプラットフォームでの使用に耐え得るスケールと効率性でのマイクロトランザクション処理能力を提供する唯一のプラットフォームであるため、BSV上に構築しているのです。
「当社は、他のものでは実現できないことが実現できるからBSVを採用している企業です。」と同氏は話します。
「当社は、1/2セント、1/10セントなど非常に小さい極小の額を処理できるものが必要でした。手数料としてその決済に1/50などを支払えるものが必要でした。それにおいて、BSVが非常にうまく機能したのです。」
現在、CodughのAPIコール価格はBSVが中心となっていますが、CUSDの立ち上げに伴い新トークンでその価格が値付けられることになります。これは、直接的に法定通貨と相関しているためボラティリティがより少なく、BSV以外の開発者にもより親しみやすいものとなっています。
CUSDとトークンAPI決済
CUSDはBSV上で一定の法定通貨価格を表す兌換可能なトークンです。ステーブルコインや、他の資産の裏付けを持つ暗号通貨ではなく、むしろBSVネットワーク上でのUSD通貨のベースレイヤーとしての実装となります。これは、CodughユーザーがBSV内部で送金を続けながらトークン額でのAPIコール決済を記述することを可能にします。
トークンは、価格のボラティリティの解決策およびビットコインの大量普及を可能にすると されているSTASトークンプロトコルを用いています。
「BSVのスクリプト言語のベースレイヤーそのものに書かれていることを意味するSTASトークンを使用しています。その仕組みは、当社のプラットフォームを使用すると、金銭を預け、トークンを購入することが可能になります。例えば、10 USDを使うとします。1 CUSDは米ドル1/100セントとなるので、100,000トークンを手にすることになります。」とSinghal氏は説明します。
「このトークンを使用してAPIコールを行い、Codughがプラットフォーム手数料をそこから5%差し引きます。当社ではトークンをこのように使用し、オンチェーントランザクションで必要に応じたトークンの送金と分割を行います。」
トークンの立ち上げにより、CodughユーザーはBSVをプラットフォーム上で送金し、トークンを購入、そして後に希望に応じて、プラットフォームよりBSVの価格を引き出すことが後にできるようになります。ただしCodughの運営チームは、近い将来、法定通貨での入出金にも対応する予定で、実現すればブロックチェーン開発者以外にとってのアクセシビリティと普及も大幅に加速することになります。
「現時点では、BSVでの入出金にのみ対応しています。当社はまずトークンを立ち上げ、その後まもなく法定通貨での入金に対応し、続いて法定通貨での出金に対応します。この3つ全てに年内に対応するのが目標です。」とSinghal氏は話しています。
BSVの世界の先に見えるもの
Codughの主な考え方は、BSV産業に狙いを定めたものではなく、ソフトウェア開発産業全体を見据えたものとなっています。同プラットフォームはBSVを用いていますが、ネットワークを「配管」として捉えており、従来のAPIマーケットプレイスがプラットフォームを使用する際にインターネットやデジタル決済プロトコルを操作する必要がないのと同じように、ブロックチェーンと直接やり取りすることなく、自らのAPIから収益を得られるアクセシブルな方法を開発者に提供することを目指しています。
知識があり、BSVに興味を持っている開発者はCodughのカストディ型ウォレットを用いて、CUSDトークンをデジタルアセットで購入することができますが、ブロックチェーンの知識に依存せずすべての開発者にアクセシブルなものとなることがプラットフォームの持つビジョンとなっています。
「BSVユーザーフローと非BSVユーザーフローが現れるでしょう。使い始めてBSVが何であるかがわからなければ、知る必要はなく、知らないことが問題になることもありません。しかし、BSVに積極的に関わりたければ、トークンへ交換して使用したり、BSVに戻しいて出金したりすることも可能です。」とSinghal氏は話します。
「トークンのもう一つのメリットは、非BSVユーザーが実際にBSVを使用していることを実感することなく水面下でトランザクションが行われながら、BSVを法定通貨に交換したりその逆をおこなったりできることです。」
「最も強調すべきことは、認識することなく非BSV開発者がBSVを使用できることをトークンが可能にすることです。まさに、水面下の配管となっているのです。当社は、これがプラットフォームのユーザーエクスペリエンスに追加され同様のソリューションがすべてのBSVプラットフォームのユーザーエクスペリエンスにとっても強みとなり、この点に関に関する多くの障害を乗り越える助けになることを期待しています。」
BSVでの購入、販売、取引の要件が非暗号開発者にとって大きな障害であるとするSinghal氏は、2021年10月末に予定されているこのトークンの立ち上げに続いて予定されている法定通貨でのオンランプ・オフランプが、開発者による市場の採用を加速することを期待しています。
「当プラットフォーム上での多くの開発者が非BSV開発者であるため、当社サービスの普及を加速することに非常に役立つと考えています。例えばクレジットカードでトークンを手に入れプラットフォームを利用することで、より多くのマーケティングチャンスにつながり、より幅広い分野の開発者を取り込めるようになることに大きく期待しています。」と同氏は述べています。
「当プラットフォームを利用した開発者の約55%は非暗号技術開発者でした。つまり、暗号技術が何かを認知しているかもしれませんが、気にしていなかったり、実際には技術的にあまり関与していなかったりすることを意味しています。
Codughはその基盤となるBSV決済システムを活用し、APIマーケットプレイスが機能するあり方を改革し、開発者が手掛けたソフトウェアの使用に対し対価が得られ、一方でBSVブロックチェーンがこのサービスの既存のメカニズムに統合されその機能を発揮し、プロトコルまたはブロックチェーンの知識でさえも開発者とクライアントのマーケットプレイスの利用にとって不要となることを目指しています。こうした新機能のリリースにおいて、BSVはCodughの水面下で物を言わない静かなインフラとして機能し、即時かつ効率的なマイクロトランザクションと、従来のマーケットプレイスや決済ネットワークが匹敵することのできない独特のビジネスモデルを可能にしています。
Singhal氏は、あらゆる分野の開発者と専門家にCodughへのサインアップを奨励しています。Codughは、開発者が自ら構築したAPIから収益を得るためだけのものであり、特別な制限やサブスクリプションは不要であるとも述べています。
「APIを持っているのなら、当社サービスでマネタイズができます。自ら構築したAPIを収益化するのはとにかく簡単で、制限も何も付随しません。」と同氏は述べています。
当サービスにAPIを掲載し、それに興味を持つ人に当社が販売して利用されるようにし、開発者が収益を得るのです。」
Codughについて更に詳しい情報について、またはAPIでの収益化のためのサインアップは公式サイトをご覧ください。