回想: WeAreDevelopersライブウィークのブロックチェーントラック

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By Alex Speirs Published: 10月 9, 2020
wearedevelopers live week sponsored blockchain track

Bitcoin AssociationはWeAreDevelopersライブウィーク4日目のスポンサーとなる栄誉にあずかり、完全にブロックチェーンに特化したトラックのまとめ役を担いました。

そこでの議題は非常に理論的であったと同時に、数多くの技術的な内容を含むものでした。

nChain最高技術責任者兼ビットコインSVノードプロジェクトのテクニカルディレクターであるスティーブ・シャダーズ氏が、「開発者のニーズに応えるための大規模にスケールされたブロックチェーン」と題した基調講演を行って4日目の日程をスタートさせました。

「ビットコインがビットコインになるチャンスは一度もありませんでした」。ビットコインSVの起源について語る際、シャダーズ氏はそう述べました。

「ビットコインが有しているいくつかの特性は、スケーリングされるまでその真価を示すことはありません。ビットコインに多くのユーザーが関与する時までに…、使用方法への制約がすでに課されていたのです」

ビットコインSV登場:シャダーズ氏は、ビットコインSV独自の機能(ビットコインSVによって促進されるビッグブロックモデルとスケーリング)、およびこの技術を介して開発されるアプリケーションの意義について講演を行いました。

マイクロペイメントへの対応がそのような機能のうちのひとつです。シャダーズ氏は、API開発者が作成したAPIを収益化できるサービスであるCodughを実例として挙げています。例えば、開発者はAPIへの呼び出しごとにマイクロペイメントの支払いを受け取ることができます。

続いて、スイスのルツェルン応用科学大学教授であるティム・ウェインガートナー博士によるスマートコントラクトの基礎に関する実践的なセッションが行われました。ウェインガートナー博士はまずスマートコントラクトの理論概要を説明し、さらにサンプルのスマートコントラクトコードについて詳しく検討した後、コード自体とコードをブロックチェーンにコンパイルしプッシュする工程について説明しました。

またその他にも、スティーブ・シャダーズ氏の司会による「ブロックチェーンは ビジネスを変えることができるか?その方法と理由は?」と題したパネルが行われましたシャダーズ氏のパネルにはLinum Labsのビジネス開発マネージャーであるポーラ・ペティット氏と、Kronoverseのチーフアーキテクトであるデビッド・ケース氏が加わりました。

これらのパネリストはブロックチェーンに関する自らの経験についてディスカッションを行い、この技術が普及した未来について意見交換を行いました。将来を見据え、パネルではそれがひとつのブロックチェーンを意味するものなのかまたは多くの競合するブロックチェーンを意味するものなのかについても議論されましたが、これに対しペティット氏は、ひとつのブロックチェーン上に構築されることになるか、もしそうでない場合にはブロックチェーンがシームレスに通信できる適切な方法を見つける必要があるだろうと述べました。

「私は複数のブロックチェーンのすべてが競合しつつ存在するようなことになるとは思いません。ひとつのブロックチェーンか、または多くの相互運用可能性のあるものが存在するようになるのではないかと思います」と同氏は発言しています。

ケース氏はゲームに関連するブロックチェーンのひとつの潜在的な使用法について話をしました。Case氏は、ビデオゲーム内のすべてのアイテムの履歴が(ゲーム内でこれまでに発生したすべてについての履歴とともに)ブロックチェーン上に永久に記録されている世界を想像し例に挙げました。ゲーム内でプレイヤーがある剣を入手した場合、それは単にクラスとしての「剣」から生成された新しいインスタンスではありません。特定の剣には、ゲーム内で最初に作成または購入された時点から所有者を転々と変えながらそれぞれのバトルやトーナメントに関与してきた履歴があります。

ブロックチェーンテクノロジーが真に定着するためには、標準化、コンプライアンス、スケーラビリティ、そして「人々を取り込む」という課題が今後数年間の重要な優先事項になることがケース氏によって指摘されました。

これらのパネリストはブロックチェーンを使用してビジネスのアイデアを実現した際の自らの経験談についても語っています。この点については自分自身で反応を見据える他にないでしょう。

その後、Liskの上級バックエンド開発者であるナザール・フセイン氏がカンファレンスを引き継ぎ、Lisk SDKについてプレゼンテーションを行いました。Liskはブロックチェーンアプリケーションのプラットフォームであり、フセイン氏はLiskのコアアーキテクチャである柔軟性、統合性およびオープン性という3つの特徴についてデモンストレーションを行いました。これはプレゼンテーションと実演の両方の形式で行われ、フセイン氏がストリーム上でSDKをライブで操作するとシンプルでアクティブなブロックチェーンアプリケーションがものの数分で構築されました。

最後の講演は、リナックスファウンデーションのエコシステムディレクターでありブロックチェーンの熱烈な支持者でもあるMarta Geater-Pierkarska氏によって行われました。トピックは、その日を締めくくるのにふさわしい「事業のためのブロックチェーンテクノロジーの活用」です。同氏はその日の参加者が触れたテーマを結び付け、リナックスファウンデーションのオープンソースブロックチェーンとツールの包括的なプロジェクトであるハイパーレジャー、そのプラットフォームのユースケースと実装および同プロジェクトへの参加の方法について語りました。

WeAreDevelopersライブウィーク4日目の放送は、こちらでご覧いただけます。