ビットコインSVブロックチェーンでの新記録、2ギガバイトのブロックがトランザクション手数料をブロック報酬の大部分とするビットコインマイニングの未来を固める

By Press Release Published: 8月 18, 2021
2 gigabyte block

ツーク、スイス – 2021818スイスを拠点にビットコインSV(BSV)ブロックチェーンとデジタル通貨を利用したビジネスの発展を促進するグローバルな業界団体であるBitcoin Associationは本日、BSVネットワーク上で2ギガバイト(GB)のブロックが正常にマイニングされ、パブリックブロックチェーンでこれまでマイニングされた最大のブロックとなったことを正式に確認しました。新世界記録は、 2021年8月16日15時20分11秒(UTC時間)にブロック高700606、データ量1,999,941,397バイトとして記録されました。

記録を破るサイズである以上に、2GBのブロックは現状のビットコインブロック報酬である6.25コインの固定報酬額と比べマイナーが得るトランザクション手数料としても非常に大きな意味を持ち、「トランザクションプロセッシング」に移行することで将来のビットコインマイニングが収益性を持ち続けられることを示しています。

記録的なサイズである2GBのブロックは、急速に加速するBSVネットワークの成長を見た数週間の区切りともなりました。2021年8月6日のわずか10日ほど前、BSVブロックチェーンは当時の新たな区切りであった1GB(1,000メガバイト)のブロックを5つ、初めて記録していました。対象的に、BTCネットワークではブロックサイズが1メガバイトに制限されており、BSVと比べるとほんのわずかなデータ容量しか持ち合わせていません。

BSVでは、ネットワーク容量はプロトコル開発者によって制限されるものではなく、代わりに市場の要求を満たすために無制限にスケーリングできます。ユーザーのBSVメインネットに対する需要が高まる中、カナダ証券取引所に上場する公開会社であるTAAL Distributed Information Technologies(CSE:TAAL)を筆頭とする大多数のBSVネットワーク上での現在のハッシュパワーを担うマイナーは、ブロックサイズの「ハードキャップ」を2021年8月13日までに2GBに拡大するとしました。他の主要BSVマイナーがTAALに続くこととなりました。

その直後の2021年8月16日には、1.247GBのブロックがBSVでマイニングされ(ブロックナンバー700597、UTC時間13時38分50秒)、短い間でしたが記録上最大値となりました。これは1GBを超えるサイズのメインネットでのビットコインブロックとして初めてのもので、かつブロック当たりの固定報酬(6.25コイン)を超えるトランザクション手数料(6.33コイン)となり、12.58BSVのブロック報酬がもたらされました。2時間もしないうちに、8月16日のUTC時間15時20分11秒にはさらに記録を塗り替える2GBのブロックがマイニングされました。トランザクション手数料は固定報酬額の6.25コインの160%となる10.00コインとなり、マイナーが手にしたブロック報酬は総額で16.25コインとなりました。

その翌日、8月17日にはBSVネットワークでデータ量1.737GBのブロックナンバー700737追加され、トランザクション手数料は固定報酬額6.25コインの139%となる8.69コインとなり、総ブロック報酬14.94BSVがもたらされました。

トランザクション手数料がブロックの報酬総額の大部分を占めるようになるこの流れにより、BSVはビットコインマイニングおよびトランザクション処理の分野で画期的な瞬間を迎えたことになります。サトシ・ナカモトは、2,100万枚の供給量上限を設け、新たなブロックが生成されるたびに新たなコインが固定された報酬額でマイナーに支払われるシステムを設計しました。報酬額は50コインから始まり、約4年毎に25、12.5と半減していき現在では6.25コインとなっており、その額はさらに小さくなっていき最終的にはなくなります。マイナーはブロックに含まれるすべてのトランザクションごとに手数料を獲得するので、サトシはトランザクション手数料収入を時間とともに増加させ、減少していく固定報酬額を補うように意図しました。これは、サトシが意図したようにより多くのトランザクションとデータを含むことの出来るより大きなブロックでビットコインをスケーリングさせることによってのみ実現します。一方、低トランザクション手数料で適正な使用と可能性を保つ必要もあります。

直近で見たBSV上でのギガバイトサイズのブロックは、より大きなブロックチェーン容量を求めるユーザーの需要により出現しました。特に、ShowBuzzなどのBSV上で構築されたブロックチェーンベースのアイデンティティプロトコルであるMetaIDのユーザーは、サイズの大きい画像ファイルをアップロードし利用者が自らのデータを所有および管理できるようにし、プラットフォームが崩壊したりソーシャルメディアサービスが閉鎖されたりした場合に自らの大切なデータへのアクセスを失うリスクを抑えています。これによりBSVブロックチェーンが持ち合わせる性質である永続性、費用効率、相互運用性、個人による管理が活かされています。

効率的にデータを保管しより多くのデータを処理できるブロックチェーンを求めるのは、MetaIDユーザーだけではありません。eスポーツ、ソーシャルメディア、デジタル広告、拡張現実、ヘルスケア、データインテグリティおよびIoTなどの、多彩な分野に渡る他の多くのBSVアプリケーションで大容量ブロックチェーンの需要が見られています。

BSVネットワークは、極端に高いスループットレートでこうした能力を実現させています。今年の年初のライブテストでは、1秒間に50,000のトランザクションを実行するスループットを実現しました。また、非常に低いコストも実現しています。bitinfocharts.comのデータによれば、2020年のBSVネットワークでのトランザクション手数料の中央値は米ドルで50分の1セント未満でした。

本日の発表についてBitcoin Associationの創設者兼会長であるジミー・グエンは次のように述べています。

「ビットコインが長年BTCネットワークで不自由さにとらわれてきた中、BSVがここに来てギガバイトサイズのブロックの潮流によりいよいよサトシ・ナカモトのビジョンを次のレベルに引き上げることに期待を持っています。世界新記録となった2GBブロックとその大きな部分をトランザクション手数料が占めていることは、ブロックチェーンの未来がユーザーのより大きなデータ容量への需要、およびマイナーのより大きな手数料収入へのニーズを満たせることを意味しています。その未来は、サトシが常に思い描いていたように可用性と真の価値を備えたBSVが担います。」

また、ビットコインSVインフラチームのテクニカルディレクターであるスティーブ・シャダーズは次のようにコメントしています。

「BTCネットワークでは、長年に渡るビットコインのスケーリングへの取り組みにもかかわらず、最大で1秒あたり7トランザクションしかハンドルできないわずか1メガバイトのブロックとしてしか成果を出せませんでした。しかしBSVでは、マイナーが2GBブロックの領域に踏み込むのに1週間もかかりませんでした。これは大ニュースでありながら、テラバイト(100万メガバイト)へ向けた道のりのほんの始まりに過ぎません。BSVが毎秒何百万もの決済およびデータトランザクションを処理し、世界を一つにするインターネット上で地球上の人々を支えることになるのです。」

BSVブロックチェーン、およびそのネットワークを活用した多彩な事業についての詳細はbsvblockchain.orgをご覧ください。

BSVブロックチェーン技術についての学習機会として著名なグローバルイベントであるCoinGeekカンファレンスについても、これまで開催されたもの、また今後開催されるものについてご覧いただけます。最も直近での開催は、ヨーロッパの銀行業の中心地であるチューリッヒで開催されており、カンファレンスの様子を動画でご覧いただけます次回イベントは CoinGeek ニューヨーク(2021年10月5日~7日、シェラトンニューヨーク・タイムズスクエアホテル)での開催となります。ぜひ対面式、またはバーチャルでイベントにご参加いただき、BSVブロックチェーンの無制限のスケーリング能力がそのデータ処理とマイクロペイペントでの低手数料により、事業者、消費者、政府による採用で活用される様子をお確かめください。

 

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Alex Speirs
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また当協会は、ビットコイン技術のあらゆる側面を活用して革新を促進すると共に、規制を順守した運営の基礎となる規制を遵守したエコシステムの構築を目指しています。ビットコインは、デジタル通貨やブロックチェーンである以上にネットワークプロトコルであり、インターネットプロトコル同様に、データネットワーク全体の基本的な規則なのです。当協会は、ビットコインSVで世界単一のブロックチェーンを運用するため、ビットコイン当初のプロトコルの使用をサポートしています。