振り返り:Bitcoin Associationバーチャルミートアップ – アジア太平洋

Greg Hall 460 x 488
By Greg Hall Published: 4月 27, 2021
BitcoinSV Virtual Meetup: Asia-Pacific

Bitcoin Associationのバーチャルミートアップシリーズが今月初めにアジア太平洋地域で開催されました。ミートアップにはビットコインSVコミュニティを招待し、この地域で誕生した素晴らしいビジネスやプロジェクトをオンラインで紹介しました。

ミートアップの司会はBitcoin Association東南アジア担当マネージャーであるエラ・チアンが務め、ビットコインSVエコシステム全体から選ばれたゲストを迎えました。

 

周全 – Bitcoin Association、テクニカルアウトリーチスペシャリスト

最初に登壇したのは、Bitcoin Association初の中国を拠点とするテクニカルアウトリーチスペシャリストである周全です。周氏は、中国でビットコインSVを活用し開発されているエキサイティングなプロジェクトについて、国外ではあまり知られていない重要なプロジェクトも含め、最新情報を共有しました。これには、メモリプール・ビットコイン・アズ・ア・サービス(BaaS)およびバッジプロジェクトも含まれています。周氏はまた、RUNプロトコル、およびRelayXがウォレットのトークンプロトコルとしてRUNプロトコルを採用したことについても言及しました。最後に、SatoPlay社が最近発表したSensible Contractについて説明しました。Sensible Contractは、「実用的なビットコイン開発者」にとって「欠落しているもの」と称される開発者ツールとリソースの集合体です。

 

林哲明 – Mempool、創設者兼CEO

続いて、メモリプール創設者兼CEOである林哲明氏が講演を行いました。メモリプールはビットコインSVの最も知られたトランザクション処理オペレーターの1つであるだけでなく、アプリケーションインフラストラクチャの主要プロバイダーでもあることから、林氏はビットコインSVの現状況を評価するための独自の視点を得ることができます。

私たちは、ビットコインについて知らないユーザーに焦点を当てる必要があります。彼らへのサービス提供方法、一般の人々に焦点を当てている開発者にどのようにしてビットコインSVブロックチェーンを親しみやすいものにするか、などです。」と林氏は言います。

そのため、MempoolのBaaSシステム(Bはブロックチェーンではなくビットコインの略)が有用となるのです。このサービスは、アプリケーション開発者にビットコイン台帳の読み書き可能なAPIを提供するもので、手数料率、確認時間、その他の技術的な検討事項に煩わされることなく、同時にトランザクションで作成されたデータを管理することができます。

「この方法を活用すれば、私たちはユーザーではなく開発者を説得するだけで台帳を使用することができるのです。これがメモリプールが提供するBaaSサービスの背景にあるものです。」と林氏は説明します。

「ビットコインの仕組み、およびどのように許可制ブロックチェーンやプライベートブロックチェーンよりもはるかに多くのことを達成できるかについてまだまだ人々を教育する必要はありますが、多くの人はアプリケーションでのパブリックブロックチェーンの性質についてあまり気にしていないどころか、心配さえもしていません。」

 

イアン・リー – MerkleScience、アソシエイトディレクター

トランザクションのモニタリングおよびフォレンジックソリューションを提供する、シンガポールを拠点とするブロックチェーン分析会社であるMerkle Science社も参加しました。同社を代表しアソシエイトディレクターのイアン・リー氏が登壇し、まずビットコインSVのカバレッジのソフトローンチというエキサイティングな発表を行いました。これはMerkle Science社のプラットフォームを使用し、ビットコインSVトランザクションを監視し、マネーロンダリングのリスクを警告することができるようになったことを意味します。

リー氏は、Merkle Science社の一連の製品と競合他社が提供する製品との違いについて説明しました。これらのサービスを提供する新規事業者の1社として、同氏は犯罪行為との関連が指摘されているウォレットアドレスの大規模なデータベースを使用してリスクを指摘する企業が多いことに気づいたと述べています。

「問題は、この分野に興味がある人なら誰でもご存知かと思いますが、暗号通貨の特徴は新しいウォレットアドレスを容易に作成することができることです。」とリー氏は言います。

「リスクを報告するためにデータベースに依存することには限界があります。犯罪者が新しいウォレットを作成した場合、これらのツールのいずれもリスクを検出できない可能性があるからです。私たちが解決したかったのは、「従来のデータベース以外にリスクを検知する方法はないか?」ということです。

同社は、従来の銀行がブロックチェーンが提供するのと同じ可視的なものにアクセスすることなく、トランザクションモニタリングで成功を収めたことに注目しました。

「彼らは、疑わしいトランザクションを検出する行動ベースのルールを設計しました。当社は、このデータベースアプローチと純粋に行動に基づいて疑わしい取引を積極的に監視およびフラグを立てることができる行動ルールエンジンを組み合わせた、本分野初の企業の1つです。」

リー氏はまた、コンプライアンスの専門知識を利用しトラベルルールに関する入門書を提供しています。2019年にFATFによって導入されたこのルールでは、相互に取引する2つの異なる資産サービスプロバイダーは、送受信者の身元に関する情報を互いに交換しなければならないというものです。

「このルールが業界にもたらした最大の問題点の1つは、SWIFTとは異なり、誰がどのようにトラベルルールソリューションを作成すべきかについてのガイダンスがあまりないことです。

そのため、何十もの異なるプロバイダーが現れることとなり、そのすべてのプロバイダーが同じ言語でコミュニケーションを取ることができません。2つの企業が異なるプロバイダーを使用している場合はどうなるでしょうか?」

もう1つの大きな問題は、トラベルルールでは各国がこれらの要件を法律で定めることを求めていることです。異なるルールを施行した2つの国の間でトランザクションが発生した場合、または一方の国がルールを施行し、もう一方が施行していない場合はどうなるでしょうか?トラベルルールのもとでは、そのようなトランザクションを行うことは不可能です。

「すべての国が参加するまで、基本的に各国をサイロ化させることになるため、これは業界にとって大きな弊害をもたらすものになり得ます。ブロックチェーンが分散型エコシステムを推進しようとしていることを考えると、このルールはそもそもブロックチェーンの趣旨に反するものです。」

 

George Siosi Samuels -Faiā、マネージングディレクターおよびブレンダン・リー – Elas Digital、創設者

次に、George Siosi Samuels氏とブレンダン・リー氏が登場し、ビットコインSV上に構築されているツバル国家デジタル台帳プロジェクトについて講演を行いました。

まずリー氏がプロジェクトの要約について語りました。

「このプロジェクトを特徴づける最善の方法は、私たちが介入し、既存のやり方を打ち崩し、破棄、変更し、すべてを新しくしたり、すべての出来事のやり方を変えたりするのではないことを明確にすることです。私たちが実際に行っているのは、ツバルの社会を管理するために使用している既存の法律、プロセス、文書を採用し、それらの文書の記録と交換に使用するメディアを変更することです。」

このプロジェクトでは、ツバルに大規模な変化をもたらすことなく変革の価値を提供することを目的としています。その結果、すべての政府が必要とするより強固なシステムとなり、その国に特有の価値を提供することができるようになるはずです。リー氏はその一例として、この島国には海抜4m以上の場所がないことを挙げています。政府のプロセスやシステムがブロックチェーン上に永続的に保存されることで、ツバルが海面上昇によるリスクに対処する際の可能性を広げることができます。現実的な観点から言えば、最悪のシナリオを想定した場合、このプロジェクトによってツバルの人々は,他の方法よりもはるかに実用的な方法で他所へ移転することができるようになる、とリー氏は言います。

「このことについて最もエキサイティングなことの1つは、長い間、ビットコインとデジタル通貨のエコシステムではトークン価格と決済の側面だけが注目されていたことです。」とSamuels氏は述べています。

「私たちは、ビットコインのデータ機能、その観点からビットコインが本当にできること、そして消費者の観点からだけでなく、より多くのことに取り組んでいます。」

 

ジャック・リュー – RelayX、創設者

最後に、ジャック・リュー氏がビットコインSV上で初めて稼働する分散型取引所であるRelayX DEXについて参加者に説明しました。

リュー氏は、RelayXおよびDEXを構築するプロセスについて、そその際に得た教訓も含め詳細に話しました。取引所(そして現時点では分散型取引所も)についての話を聞く際、誰もが同じように考えるがちです。だからこそ、取引所の構築(および革新)を経験したばかりのリュー氏が、このテーマについてハイレベルな言葉で語るのを聞く価値は十分にあります。

リュー氏が関心を持つもう1つの分野は、トークン化についてです。RelayXの分散型取引所はロイヤルティプログラム達成のため、ユーザーにREX1トークンを発行しました。各トークンは、換金可能なBSVによって裏付けられています。この動きも慎重に検討する必要がありました。

「物事のうわべだけを繕うことはできない、と私は常に考えています。週に一度、これをクリックするとXトークンがもらえます」というような最高のインセンティブプランを用意したとしても、その効果は数字を伸ばすだけです。基本的なユーザー価値を持たないビットコイン企業が、トークンのようなものを導入して数字を伸ばし、短期的な利益を得るべきではないと思っています。」とリュー氏は言います。

「人々はトークンを使用して、達成できない特定のことをサポートしたいと考えています。」

これが、トークンを換金可能にする重要な理由だとリュー氏は言います。

「暗号通貨の世界において従来のすべての種類のトークンには、受領されていないものがたくさんあります。実際には失われてしまったトークンです。REX1を発行しても、REX1には換金性以外の価値はありません。換金しなかったとしても、相当額のBSVはまだ存在しています。」

ジャック・リュー氏は自身の経験について非常にオープンで、参加者からの質問は多くの興味深い分野を網羅しています。直接話を聞くことに代わるものはありません。ぜひ以下のビデオをご視聴ください。

 

ビットコインSVバーチャルミートアップ

Bitcoin AssociationバーチャルミートアップAPAC完全版はこちら: