要約: Coingeekニューヨーク・カンファレンス – 1日目

Alex Speirs 150 x 150
By Jamie McKane Published: 10月 5, 2021
Day 1

10月5日に始まったCoinGeekによる「ニューヨーク・カンファレンス2021」では、3日間にわたりさまざまなプレゼンテーションが行われ、ライブ参加者やオンライン参加者にBSVブロックチェーンの能力や進化についての知見が提供されました。

カンファレンスは10月5日から8日までの3日間行われ、各日ともパネルディスカッション、基調講演、各種イベントなどが行われました。各セッションでは、BSVブロックチェーンのさまざまな側面に焦点を当て、ネットワーク上に構築されたエキサイティングな新しい企業についてや、ブロックチェーンの無限のスケーリングの理論的応用など、さまざまなテーマが取り上げられました。

今年のCoinGeekニューヨーク・カンファレンスのテーマは「It’s about time」(いまこそその時)であり、ブロックチェーン技術が約束する待望の価値とデジタル革命を実現するBSVの能力の開花を表しています。BSVの能力は、イベント初日に上映された数々のセッションで提示されました。

CoinGeekニューヨーク2021の初日は、ブロックチェーン業界で卓越した能力と経験を持つ講演者による数多くのセッションが行われました。nChainのCTOスティーブ・シャダーズ氏、Bitcoin Association創設者兼会長であるジミー・グエン氏、Transmira最高経営責任者であるロバート・ライス氏、nChainチーフサイエンティストであるクレイグ S. ライト博士などの多彩な顔ぶれが揃いました。

これらのプレゼンテーションやパネルディスカッションから得られる知見に加えて、今回のイベントのもう一つのハイライトは、第4回BSVハッカソンのファイナリストとそのプロジェクトを、最終順位と賞金の配分をカンファレンスの最後に決定する審査員団に対してプレゼンテーションすることでした。

CoinGeekニューヨーク2021は、シェラトン・ニューヨーク・タイムズスクエア・ホテルで開催されたライブイベントに大勢の観客が参加し、その模様は世界中の何千人もの視聴者に配信されました。

CoinGeekニューヨーク2021の1日目を見逃した方のために、イベントのハイライトを下記にまとめました。カンファレンス1日目のすべてを収録したライブストリームは、こちらからご覧いただけます。

Recap: CoinGeek New York Conference – Day 1

 

BSVブロックチェーン:いまこそその時 – ジミー・グエン

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-1

ビットコインの創設者兼会長であるジミー・グエン氏は、CoinGeek ニューヨーク 2021のテーマである「It’s about time」(いまこそその時)の概要を紹介することで、今回のカンファレンスを開始しました。

「時間は人生に意味を与えてくれます。時間はまたビットコインにも意味を与えます。私たちがサトシ・ビジョンを信じるようになったのは、ここに至るまでにかかった時間のおかげです」とグエン氏は述べています。

「これからの数日間、ビットコインの設計やブロックチェーンに影響を与えるこの時間の力と、それを使って私たち全員が実用という点で何を構築するのかについて学ぶことになります。」

グエン氏は、履歴や取引を記録するうえでの時間の重要性と、デジタルタイムスタンプを使って台帳内の不正や改ざんを検知するうえでの時間の重要性について詳しく説明しました。デジタル台帳技術の歴史と、ビットコインが初期の前提条件をもとに、真のピアツーピアのデジタルキャッシュシステムを可能にする分散型タイムスタンプサーバーを構築したことについて話しました。

「取引の時系列がビットコインの設計の鍵となっています。支払いであれ、データであれ、イベントを時系列に記録することで、変化があったかどうかを検出することができ、また、情報に意味を持たせることもできます。

グエン氏はカナダの大手会計事務所MNPによる最近発行のレポートから以下のように引用して、導入セッションを終えました – 『BSVはオリジナルのビットコインの設計に最も沿ったブロックチェーンプロトコルであり、BSVのスケーラブルで信頼性の高いプロトコルが、この3日間のカンファレンスのセッションで示されるタイムスタンプされた分散型台帳とピアツーピア・キャッシュシステムの無限の応用を可能にする。』

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

BSV:技術に関するアップデート- スティーブ・シャダーズ

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-2

続いてnChainのCTOであるスティーブ・シャダーズ氏が登壇し、BSVブロックチェーンの技術的な状況と、ネットワークのトランザクション・スループットをブロックサイズでスケーリングするという課題について語りました。

シャダーズ氏は、過去数ヶ月間にBSVブロックチェーンで見られた平均ブロックサイズの目覚ましい成長を強調し、他のブロックチェーンの能力をはるかに超えてスケーリングし続けることを可能にする、ネットワークへの協調的なアップデートについて話しました。

実際、BSVブロックチェーンでの取引は、マイナーが定義したブロックサイズの上限である2Gを超え始めており、シャダーズ氏は、その結果、ブロックチェーンとその取引容量の継続的な成長を確保するために、11月中旬にノードソフトウェアのデフォルトの上限が引き上げられると述べています。

「私たちは今、臨界点に達しています。ハッシュレートの大半を占めるマイナーがこの上限を引き上げたことを私は知っており、そのため11月中旬に予定されている1.0.10のリリースではこの上限を引き上げる予定です」とシャダーズ氏は述べました。

さらに、BSVのインフラチームが直面している当面の課題と、ビットコインプロトコルの本来の機能を復元するためにプロトコルを大幅に変更したジェネシス・アップデートなど、過去の課題をどのように対処したかを説明しました。

現在、BSVのブロックヘッダーフォーマットは、メッセージサイズを32ビットの数値でしか記述できないため、最大ブロックサイズは約4GBに制限されています。しかしシャダーズ氏は、11月に予定されている1.0.10アップデートではこの問題を解決する簡単な方法も実装されると説明しています。

同氏からのプレゼンテーションのもう一つ重要なポイントは、Teranodeが2022年に一般公開され、BSVネットワークに水平方向のスケーリング能力をもたらし、トランザクションのスループットを飛躍的に向上させると発表したことです。

「今、私たちにとって最も重要なことは、Teranodeを実際にライブネットワークに乗せることです。来年前半にはTeranodeを公開し、2022年末までには古いビットコインSVノードソフトウェアから完全にTeranodeによるネットワークに移行することを望んでいます」とシャダーズ氏は述べています。

また、新しい環境であるLiteClientについても説明しました。LiteClientは、ユーザーが完全なマイニングノードを実行することなく、BSVブロックチェーン上のアプリケーションとやり取りし、実行することを可能にします。これを可能にするのが、SPV Channels、mAPI、Paymailなど、BSVのエコシステムのために開発された一連のサービスです。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

パネルディスカッション:BSVブロックチェーン上のオンラインゲーム

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-3

次のセッションでは、BSVブロックチェーン上に構築されているオンラインゲームやゲームプラットフォームに焦点を当て、これらがどのようにBSVのユニークな機能を利用して、ユニークでエキサイティングな機能を提供しているかを紹介しました。

Built By Gamersの戦略アドバイザーであるテイラー・サール氏は、現代文化の中でゲームが広く普及していることや、ゲーミフィケーションの概念が従来からビデオゲームに関連していた業界をはるかに超えていることについて述べました。

「ゲームは巨大なものです – 皆さんが考えているよりはるかに大きなものです。現在、世界の人口の約半分がゲーマーだと言われています。実際、ゲームの売上高はすでに映画やスポーツ産業の合計額を上回っています」とサール氏は言います。

「ゲーマーのエートスは、BSVのブロックチェーンに本当に宿っています。昨年Built By Gamersはゲームの未来を開拓するため、Haste Arcade、HandCash、NFTY Jigsと提携しました。そして、ゲームを次のレベルに押し上げることができると思うものを作りあげました」。

続いて、Haste Arcadeの技術担当共同創業者エリック・ラフォース氏が登壇し、マイクロペイメント、NFT、複雑なスマートコントラクトの力を組み合わせて、ブロックチェーンを活用した真のゲームプラットフォームを実現する、彼らが構築中のサービスのデモンストレーションを行いました。

「アルファ版では、HSTトークンとプレイヤーカードという、このエコシステムでしか実現できないコンセプトをいくつか開発しました」とラフォース氏は言います。

プレイヤーは、Haste Arcadeに掲載されているゲームをプレイすると、勝敗に関わらずHSTトークンを獲得することができます。また、プレイヤーカードを購入することで、プラットフォーム上のVIP機能やエキサイティングな特典を手に入れることができます。

Unbounded EnterpriseのCEOであるジャクソン・ラスキー氏は、近日発売予定のDuroDogsゲームについて話しました。このゲームではNFTY Jigsプラットフォームで作成されたNFTを用いて、ユーザーが所有しカスタマイズできるNFTをゲームやマーケットプレイスにこれまでにない形で統合することが可能です。

「NFTY Jigsのプラットフォームで作成されたデジタル商品は、相互運用が可能です。相互運用性という言葉はよく使われますが、私たちにとっては非常に重要なミッションの中核となっているものです。これを実現できるのは、BSVブロックチェーンの力と、それが可能にするマイクロペイメントのおかげです」とラスキー氏は述べています。

Haste ArcadeとNFTY Jigsは、HandCashウォレットでつながっています。HandCashのソフトウェアエンジニアであるブランドン・ブライアント氏は、ウォレットの仮想通貨「Duro」の発売と統合により、簡単にアクセスできるアプリケーションの多様で相互運用可能なエコシステムの現ができることを説明しました。

ブライアント氏は、HandCashによってユーザーが新しいアカウントを開設し、ウォレットにチャージし、Haste ArcadeとNFTY Jigsのプラットフォームに即座にサインインできるようにしたことで、ユーザーエクスペリエンスのフローをさらに強化したことを発表しました。

これは、何百万人ものユーザーをオンボードし、膨大な数のオーディエンスにアピールするために必要不可欠な要素です」と述べています。

講演者らはまた、BSVブロックチェーンの機能にゲームを統合するためのエキサイティングな新しい計画や、eスポーツやグローバルなゲームのマイクロペイメントなどの分野でこのパートナーシップがもたらす相互運用性についても話しました。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

パネルディスカッション:eスポーツとブロックチェーン

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-5

次のセッションでは、ジミー・グエン氏が再び登壇して、eスポーツとブロックチェーンに関するパネルディスカッションの議長を務め、以下の講演者が参加しました。

  • デビッド・ケース氏 – FYX Gaming最高技術責任者(CTO)
  • ダニエル・コッシ氏 – World Esports Consortium(WESCO)会長
  • タイラー・ファーンズワース氏 – Built By Gamers最高マーケティング責任者(CMO)
  • ヘンリー・ジェームズ氏 – Espo最高経営責任者

まず、プロeスポーツの世界における透明性の重要性と、BSVブロックチェーンの不変で公に監査可能な台帳が、eスポーツの現状をどのように改善できるかについての議論が行われました。

「(現在のeスポーツでは)サーバーのレベルで何が起きているのか、ルールは何でありどのように適用されているのかの可視性がありません」とケース氏は説明しました。

コッシ氏は、eスポーツの試合に賭ける際の八百長やキャッシュバックの例を挙げて透明性の問題を詳しく説明し、この問題はブロックチェーンで安全性を確保し未然に防ぐことができると述べました。

パネリストたちはまた、BSVブロックチェーンとそれが可能にするマイクロペイメントが、eスポーツやオンラインゲームのファンエンゲージメントの向上にどのように役立つかについても語り、ファーンズワース氏はBuilt By Gamersがマイクロトランザクションをどのように活用しているかについて説明しました。

「今のeスポーツの世界では、当事者らがバラバラで、統一性がないことが障害になっています。我々が行っているのは、この業界を前進させるため、eスポーツを取り巻くひとつのエコシステムを構築することです。我々は様々なものと交換できるDuroを報酬として与えるファンエンゲージメント・プラットフォームを構築しています』と述べています。

BSVブロックチェーンとNFTのeスポーツにおける有用性について、ジェームズ氏は、自社と提携するチームだけでなく、コミュニティ全体にも価値をもたらすと語りました。

「当社だけでなく、当社と提携しているチームや人材、さらにはコミュニティ全体にとっても付加価値をもたらします。私たちは協力して、断片化されているeスポーツをひとつにまとめ上げなければなりません』と述べています。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

パネルディスカッション:iゲーミングと責任あるコンプライアンス

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-6

次のセッションでは、CoinGeekのゲーム業界リードレポーターであるベッキー・リッジェーロ・フォンタナ氏が登壇し、iゲーミングとBSVブロックチェーンがギャンブル業界のコンプライアンスをどのように改善できるかについてのパネルディスカッションのモデレーターを務めました。ディスカッションには、以下の講演者が参加しました。

  • ピーター・ベインブリッジ=クレイトン氏 – kompany共同創設者兼最高技術責任者(CTO)
  • ポール・フォスター氏 – Crucial Compliance最高経営責任者(CEO)
  • ニック・ヒル氏 – nChainセールスディレクター

最初の議題は、ギャンブル産業を取り巻く規制の現状と、事業の障害になる世界的な法に関する問題についてでした。

ヒル氏は、ギャンブル産業に対する世界的な規制の問題点を指摘し、あるスタンスの規制には、この産業を地下に追いやり、規制されていないプラットフォームの採用を促す危険があると述べました。

フォスター氏は、ブロックチェーン技術とBSVネットワークを用いて、重要なアクションを確実に記録し、適切に監査できるようにすることで、規制への準拠をより容易にすることで、この問題を解決できる可能性があると語りました。

データの完全性はより安全なギャンブルを推進するものであり、それがなければ、この業界でより安全なギャンブルを推進することはできません」とフォスター氏は言います。

ヒル氏は、BSVブロックチェーンがコンプライアンスを保証する上で重要であることに同意し、この問題はnChainのKenseiエンタープライズデータ統合プラットフォームで解決できる可能性があると述べました。

ベインブリッジ=クレイトン氏は、Kenseiを利用した自社のユースケースと、サービスをどのように業務に統合したかを説明し、統合の初期段階はかなり単純だったと述べました。

「nChainがKenseiプラットフォームで行った作業により、特定のブロックチェーンとの対話に関する懸念が払拭されました。そのような不必要な手間を省くことができるのなら、我々はすぐに実行します」と同氏。

講演者らはまた、ギャンブル業界の規制当局に対する教育としてブロックチェーンを活用すればデータの整合性を確保できることを伝えていることにも触れ、それは規制当局の最終的な目標であるコンプライアンスの向上につながると述べました。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

ブロックチェーンにおけるAR、VR、メタバース – ロバート・ライス

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-7

Transmiraの創設者兼最高経営責任者のロバート・ライス氏がステージに登場し、BSVブロックチェーン上での拡張現実(AR)と仮想現実(VR)の応用について話しました。

同氏はOmniscapeプラットフォームについて、現実の世界に接続された初のメタバースプラットフォームであり、有形物とリンクしているトークン化されたブロックチェーン資産で構成されていると説明しました。

また、現実世界とデジタル世界をつなぐBSVの力から生まれる潜在的なユースケースについて話し、このビジョンをスケーラブルかつ効率的な方法で実現できるブロックチェーンの上で構築することの利点を指摘しました。

Transmiraは、現実世界の3D資産のトークン化とパブリックBSVデジタル台帳への統合に関する最先端の技術で大きな成果を上げており、ライス氏は、メタ・ペットから実際の人をベースにしたアバターのトークン化まで、Omniscapeプロジェクトに関わる多くのプロジェクトを紹介しました。

同氏は、ブロックチェーン上の仮想世界で構築・構成された資産を作成し操作することの持つ無限の可能性、特にこの技術が仮想現実や拡張現実と組み合わされた場合の可能性について述べました。

「メタバースとは、あなたが誰で、どこにいて、あなたの周囲に何があるかに関することです。これが、BSVが最終的に勝利する理由のひとつです。高速で、スケーラブルで、安価で、私たちを魅了しているのです」とライス氏は言いました。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

パネルディスカッション:BSVと他のブロックチェーンの比較

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-8

ランチ休憩の後、CoinGeekのチーフビットコイン歴史家であるカート・ワカート・ジュニア氏が登壇し、BSVと他のブロックチェーンプロトコルとの違いを探るパネルディスカッションの議長を務めました。このディスカッションに参加した講演者は以下の通りです。

  • ピーター・ベインブリッジ=クレイトン氏 – kompany共同創設者兼最高技術責任者(CTO)
  • ケビン・ヒーリー氏 – 独立系アプリ開発者兼投資家
  • ローハン・シャラン氏 – BlockReview製品マネージャー

シャラン氏は、デジタルトークンやコインが、ブロックチェーンの改ざん防止の特性を確保するために非常に重要であることを説明しました。

「コインの側面がなければ、自分が所有するものは基本的にはデータ構造の中のリンクされたただのハッシュになってしまいますし、また、プルーフ・オブ・ワークがなければ、ブロックチェーンの改ざん防止の特性が失われます。仕事をしたという証明と、作業をするインセンティブが必須なのです」と述べています。

ベインブリッジ=クレイトンはこの懸念について、パーミッション型ブロックチェーンの採用と、多くの企業がこのデータ構造を選択していることに言及し、それはつまりこの技術を最初に説明したオリジナル文書(サトシ・ナカモトが書いたホワイトペーパー)に記載されているブロックチェーンとは異なるものを選択しているということを説明しています。

話は異なるブロックチェーンの開発環境に移り、ヒーリー氏は、他の複数のブロックチェーンの開発が具体化し始めている一方で、BSVはまだ比較的初期の段階であることを指摘しました。しかし、これはシステムの効率的な運用のためには好都合かもしれません。

「BSVは、コンピュータサイエンスの低レベルな要素からスタートしています。拡張性が高く、本当に機能するものを作りたいのであれば、実際にその基本レベルの物事を理解し、そのレベルからシステムを設計、そして構築していかなければなりません。他のブロックチェーンは開発者にとっては簡単なものですが、耐久性があり、グローバルな金融インフラを支えることができるものを実際に構築しようと思ったら、基本的なレベルにまで掘り下げる必要があります」とヒーリー氏は述べています。

このセッションでは、ビットコインやブロックチェーン技術の歴史や、ブロックチェーン開発者の業界における文化や哲学についても議論されました。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

より適法なブロックチェーン業界のためのより良い情報ツール – ウィリアム・キャラハン

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-9

Blockchain Intelligence Groupの政府関連および戦略ディレクターであるウィリアム・キャラハン氏は、ブロックチェーン分野における法的コンプライアンス向上の必要性と、それを実現する方法についてプレゼンテーションを行いました。

また、Blockchain Intelligence Groupが使用している捜査ツールやブロックチェーン分析ツール、さらには法執行機関がブロックチェーンプラットフォーム上の犯罪行為を追跡できるようにするため、法執行機関に提供しているコースについても紹介しました。

これらのツールは、ソーシャルメディア上で急増している暗号通貨を使った一連の詐欺に対抗し、取引の連鎖をたどって犯人を見つけるのに非常に役立ちます。

キャラハン氏は、これらのツールがどのように機能するかを実際の取引に適用して見せ、BSVブロックチェーン上で「お金の流れを追跡する」ことで、詐欺師や悪質な行為者を根絶することが可能であることを示しました。

また、Blockchain Intelligence Groupが提供しているトレーニングを紹介しました。このトレーニングは、地域の法執行機関から、規制対象分野で事業を展開していて自社プラットフォームから悪質な行為者を排除することを目的とする企業まで、あらゆる人に役立つものです。

「多くの様々なコミュニティがこのトレーニングを受けて、より理解を深めたいと考えていることを我々は認識しています。今日ここに来たのは、皆さんを我々の暗号通貨捜査官コミュニティに招待するためです」とキャラハンは語りました。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

世界のためのマイクロペイメント – Shashank Singhal

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-10

次にCodughのCEO兼共同創業者であるShashank Singhal氏が登壇し自社の説明をしました。BSVのマイクロトランザクション機能を利用して、開発者向けのAPIマーケットプレイスを実現し、ソフトウェアが呼び出されるたびにその開発者が報酬を得られるようにする技術です。

「今の問題は、開発者が自分のAPIをマネタイズするためのシンプルなソリューションがないことです。これが私たちが解決したいと思っている核心的な問題です』と同氏は述べています。

開発者はCodughマーケットプレイスに登録し、数分でAPIをアップロードすることができます。その後、他の開発者がAPIを呼び出し、少額のマイクロトランザクションを支払い、それが開発者に送られると同氏は説明しています。

「ソフトウェア開発者や企業の皆様には、パブリック・ベータプログラムの一環としてご参加いただけるようになりました。APIを構築しているソフトウェア開発者や企業の方、または開発プロセスの簡素化に興味のある方は、ぜひ参加し、当社のウェブサイトをチェックしてみてください」とSinghal氏は語りました。

彼はCodughマーケットプレイスの現在の形態を簡単に紹介し、今後のプラットフォームに搭載される機能についても話しました。その中には、BSVブロックチェーン上のSTASプロトコルに基づいて構築されたマイクロトランザクション・トークンであるCUSDの発表も含まれています。

「これは、非BSVおよび非暗号化の開発者が、BSVが水面下ですべてを動かしていることに気づかないまま、マイクロトランザクションを送信するための決済処理ネットワークとしてBSVを使用できる、ということです」とSinghal氏は説明します。

CodughのCUSDトークンについての詳細はこちら をクリックするか、Singhal氏によるフルのプレゼンテーションはこちらで視聴してください。

 

ビットコインにおけるスマートコントラクト – 劉 暁暉

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-11

続いて、sCryptの創業者兼CEOである劉 暁暉氏が登場し、BSVブロックチェーン上のスマートコントラクトとトークンについて、そしてsCryptがこれらの技術の開発をどのように支えているかについて話しました。

まず、BSVネットワーク上で動作するスマートコントラクトの利点として、第三者を必要としない信頼性の高いシステムを用いて、商品や決済のやり取りをごく小額のレベルで行うことができることを説明しました。

劉は、BSVブロックチェーン上でのスマートコントラクトの作成についてと、同社のプログラミング言語「sCrypt」と、クラウド型およびデスクトップ型のIDEを使っていかにアクセスが容易になるかを説明しました。また、GoLangとJavaの開発者向けのSDKを近い将来にリリースすることも発表しました。

「多くの開発者の方々から多くのご予約をいただき、本日2,100名に達したところですが、特にマーケティングを行っていないことを考えると、かなりの急成長です。多くのプロジェクトが当社の技術を採用しており、製品全体をsCrypt上で構築したり、既存の技術スタックにsCryptを追加したりしています」と同氏は述べています。

劉氏のプレゼンテーションは、問題解決や、信頼できる第三者を介さずに自律的に動作するアプリケーションの構築という点で、ブロックチェーン技術の潜在的な能力を強調するものでした。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

BSVベンチャー投資 – Paul Rajchgod

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-12b

BSVブロックチェーンの技術的な側面から商業的な側面に議題が移ると、Ayre Venturesのプライベート・エクイティ担当マネージング・ディレクターのPaul Rajchgod氏が登壇し、ブロックチェーン分野におけるベンチャー投資の可能性について語りました。

彼はAyre Venturesを紹介し、BSVがどのように世界を形成しているかを中心に、BSVブロックチェーンを活用している様々な業界に投資していることを説明しました。

Rajchgod氏はさらに、Ayre Venturesがなぜ「暗号通貨」に投資しないのかを説明することで、Ayre Venturesの投資哲学を示しました。ここでの暗号通貨とは、実際の有用性を反映せずに価格が高騰したトークンを投機的に購入することを指します。

「この暗号工場の背後にいる資金提供者らは、すべての人やすべてのものの背後に暗号が必要であり、そうでなければブロックチェーンを活用するビジネスを立ち上げることはできないと思わせようとするでしょう。」

ほとんどの暗号は不要、または機能せず、詐欺のようなもの、あるいは多くの場合、上記のすべてなのです」と同氏は述べています。

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_image-12a

Rajchgod氏は、多くの優良企業がこの「暗号のノイズ」の中で迷子になっていると指摘し、競争に負けてしまう前に、他のブロックチェーンプラットフォームから信頼性と機能性の高い環境であるBSVに移行するようにと促しました。

「BSVは、世界で唯一の無限に拡張可能なエンタープライズ・パブリック・ブロックチェーンであり、超低価格の取引コストでマイクロペイメントやナノペイメントを実現するための理想的なプラットフォームです」と述べています。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

プレゼンテーション:BSVハッカソンのファイナリスト

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_finalists

続いてのセッションでは、第4回BSVハッカソンのファイナリスト3名が、CoinGeek New Yorkで完結した6週間のコーディング期間中に取り組んだ自身のプロジェクトを発表しました。

nChainのチーフサイエンティストであるクレイグ・S・ライト博士、Ayre VenturesのPaul Rajchgod氏、Deutsch Incの名誉会長であるドニ―・ドイチェ氏、nChainのCTOであるスティーブ・シャダーズ氏の4人の審査員がファイナリストのプレゼンテーションを見て、プロジェクトに関する質問をしました。

ファイナリストとそのプロジェクトは以下の通りです。

  • マーセル・A・グルーバー氏 – CATN8
  • ジョー・トーマス氏 – ビットコイン電話
  • マサモト・タナカ氏 – TKS Pnt

CATN8は、フル機能のSPVウォレット実装を提供するマイクロペイメントベースのオンライン・ビデオストリーミング・プラットフォームです。これは「ビデオプレーヤーのマネー・ボタン」と呼ばれ、SPVストリーミングウォレット、収益化されたビデオプレーヤー、そしてストリーミングメディアサーバーとして設計されており、全体の構造はビットコインのプロトコルに基づいています。

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_catn8

Bitcoin電話は、世界初のボイスオーバー・ビットコインプロトコルであり、nSequenceの非有限性を利用して、ビットコインネットワーク上で音声データをブロードキャストし、リアルタイムに近いデータストリーミングを可能にします。これにより、BSVブロックチェーン上のビットコイン取引を媒介として、音声通話を行うことができるようになります。

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_bitcoin-phone

TKS Pntは、販売業者とその顧客が利用するポイント・トークン化システムです。このアプリケーションは、さまざまな販売業者が提供するポイントシステムを照合して、取引を行うモバイルアプリケーションに統合し、それがBSVブロックチェーンの上に各ポイントシステムの取引の履歴を記録します。

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_tks

3人のファイナリストの最終順位と、BSV賞金総額10万ドルの取り分は、CoinGeekニューヨーク・カンファレンス最終日である10月7日に決定されます。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

ハッカソンのディスカッション:ブロックチェーンのプロジェクトで真の価値を構築する

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_discussion

ハッカソンのプレゼンテーションを見た審査員らは、ジミー・グエン氏と共にステージに上がり、発表された各プロジェクトの全体的な印象や、ファイナリストが作成した製品の潜在的な用途や拡張機能についての意見を求められました。

各審査員は、これら3種類のピアツーピア・アプリケーションが、ブロックチェーン業界の内外で真の価値を付加するアプリケーションをBSV上にどれほど構築できるかを評価しました。

「どのプロジェクトもそれぞれの方法で『ピアツーピア』の要素に取り組んでいると思いますが、携帯電話のクライアントライブラリを使って、携帯電話のインスタント通知機能を利用している人がいたのは良かったです。nSequenceとnLockTimeをペイメントチャネルの方法で使っていた人がいたことも、嬉しい驚きでした」とシャダーズ氏は語りました。

ライト博士は「彼らは非常にうまくやったと思いますが、私が彼らに望むのは、もう少し先のことを考え始めることです」と述べ、著作権で保護されたコンテンツを他者と共有した悪質な行為者をあぶり出して金銭的な責任を負わせることができる、BSVのブロックチェーン上で安全なDRMを実現するための仕組みの可能性の例を挙げました。

Rajchgod氏は、この種のプロジェクトの最大の課題の一つは、これらの技術に対する顧客のニーズを見極めることだと述べ、ドイチェ氏も同様の意見を述べました。

「現時点ではこのような技術主導の業界なので、マーケッターや従来型の消費者とパートナーを組む技術者が勝ち組になると思います。何かに投資することと、その何かを日々の生活の一部にすることとは、別のことなのです」とドイチェ氏は言います。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

時間とは個人的経験 – クレイグ S. ライト博士

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_craig

クレイグ S. ライト博士がステージに戻り、この日の基調講演を行いました。カンファレンスのテーマに沿って、ビットコインネットワークの中での個人的な経験としての時間の概念に焦点を当てました。

まず、ビットコインの基本プロトコルとタイムスタンプ付きデジタル台帳における時刻の重要な役割を考慮して、ビットコインのネットワークで時刻がどのように機能するかを説明しました。

「ビットコインにおいて、ノードが時刻をどのように捉えるか、個人が時刻をどのように捉えるかの本質は実にシンプルです。時刻とは自分が経験したことであり、あなたも持っているエビデンスです。これは人々が勘違いしている概念です。私のものかあなたのもののどちらに投票するか、ということだと思われていますが、そうではありません」と彼は言います。

彼はさらにこのコンセプトを、ビットコインの設計の重要な側面の1つである二重支払いを解決するという問題に関連づけて、ノードは取引が特定の時刻に処理されたという証明をブロードキャストすることで、悪質な行為者に反論することができると述べました。

ライト氏はまた、ビットコインに組み込まれたレピュテーションシステムについて話し、過去の文書の記録や経験的な証拠を参照することで、誰かの存在を証明するという問題について示唆しました。ビットコインの場合も同様で、存在と所有の事実を立証するためにこの検証可能なプロセスが用いられています。

「時刻は重要です。あなたはどのように物事を証明しますか?時刻は、軌跡や監査、あらゆる物事が起きたことの証拠を与えてくれます。時刻を用いて、物の歴史や実績を知ることができます。時刻のおかげで、私たちが企業を作るさまざまな方法を構築できるのです」と彼は言います。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。

 

パネルディスカッション:ブロックチェーンと未来の技術

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_future

最後のセッションでは、ジミー・グエン氏が議長を務め、暗号の世界で活躍する著名な専門家を招き、ブロックチェーンとテクノロジーの未来についてパネルディスカッションを行いました。

このディスカッションに参加した講演者は以下の通りです。

  • イアン・グリッグ氏 – 金融暗号学者
  • スチュアート・ヘイバ―氏 – Stuart Haber Crypto, LLC代表
  • スコット・ストーネッタ博士 – Yugen Partnersパートナー
  • クレイグ S. ライト博士 – nChainチーフサイエンティスト

グエン氏はまずブロックチェーンの歴史を探り、パネリストたちに技術の起源を語りかけました。その中で、1991年にデジタルタイムスタンプを現在のような形で使用するというアイデアの基礎を築いたヘイバ―氏とストーネッタ氏によるブロックチェーンの基礎研究について、興味深い知見が得られました。

「スチュアートと私がブロックチェーンの共同発明者として言及されているのをよく目にしますが、私の視点では、初期のブロックチェーンやプロト・ブロックチェーンの共同発明者と呼ぶのがよいと思います。私がそう言うのは、私たちの初期の作業の上に多くの価値が追加されたため、現在私たちが考えるブロックチェーンは、私たちがやったことを超えるものになっているからです。しかし、重要なアイデアのいくつかは、実際に初期の段階で生まれています」とストーネッタ氏は言います。

そしてライト氏は、ブロックチェーンについてと、それがビットコイン白書に書かれたソリューションにどのように実装されたかを説明するストーネッタ氏とヘイバ―氏の著作を読んだ経験について語りました。

グリッグ氏は、リカード契約の背景にある考え方と、契約の完全性と証明性を数学的に証明可能な方法で証明するためにデータをハッシュ化する、というアイデアの重要性について話しました。

recap-coingeek-new-york-conference-day-1_ian

その後、これらの暗号コンセプトがビットコインの誕生にどう活用されたのか、また、将来のブロックチェーン技術がそれらを基にして、それらが提供する能力を用いるさらに多くのアプリケーションをどのように実現していくのか、という点に話が移りました。

10月13日に「プロト・ブロックチェーン」のジェネシス・ブロックが30周年を迎えますが、ストーネッタ氏は、この記念すべき日に何か特別なことを用意していると予告しています。今後の展開に注目してください。

カンファレンスはジミー・グエン氏からの、オンラインおよび直接来場の参加者への感謝の意で閉じられました。

フルセッションを視聴するにはこちらをクリックしてください。