振り返り:CoinGeekニューヨークカンファレンス – 3日目

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By Jamie McKane Published: 10月 7, 2021
Day 3

CoinGeekニューヨークカンファレンスの最終日となった3日目が10月7日(木)に開催され、聴衆を沸かせた発表とBSVブロックチェーンを取り巻く世界についての深い議論など、内容盛りだくさんのカンファレンスが閉幕となりました。

カンファレンスは10月5日~8日まで3日間に渡り開催され、各日とも多彩なパネルディスカッション、基調講演、各種イベントが設けられました。各セッションでは、BSVブロックチェーンのさまざまな側面に焦点が当てられています。

CoinGeekニューヨークの3日目は、Bitcoin Association創設者兼会長のジミー・グエンの言葉によって始まり、その後すぐ一連の教示的かつ知見に溢れたセッションへと続きました。

3日目のハイライトには、待ちに待った第4回BSVハッカソンの優勝者発表、nChainチーフサイエンティストのクレイグ S. ライト博士の基調講演、BSVブロックチェーンの潜在的な活用に関する多彩な話題についてのパネルディスカッションなどがありました。

この日は、Fabriikのチーフビジョナリーであるロイ・バーンハード氏、UNISOTの最高経営責任者であるステファン・ニルソン氏、Bittrex Globalの最高経営責任者であるシュテフェン・ストンベルク氏をはじめ、多くの注目の講演者が登壇し、BSVブロックチェーンの持つ力を掘り下げて紹介しました。

CoinGeekニューヨーク2021はシェラトン・ニューヨーク・タイムズスクエア・ホテルで大勢の観客とともに開催され、ライブイベントの模様は世界中の何千人もの視聴者に配信されました。

CoinGeekニューヨークカンファレンス2021の3日目にご参加いただけなかった方のために、イベントのまとめをお届けします。3日目のすべてを収録したライブストリームは、こちらからご覧いただけます。

振り返り:CoinGeekニューヨークカンファレンス – 3日目

 

Fabriik:デジタルアセットの未来 – ロイ・バーンハード

最初の講演者は、Fabriikのチーフビジョナリーであるロイ・バーンハード氏で、デジタルアセット、NFT、そしてこれらがどのように進化して未来のトークン化された世界を形作っていくかについて語りました。

ブロックチェーンベースのトークンとデジタルアセットは、アプリケーションとサービスがこの技術にますますユーザーを呼び込むにつれ、ますます使いやすくそして価値あるものとなりつつあります。バーンハード氏は、この成長は始まったばかりであり、BSVベースのトークンはやがて金融の世界で主導権を取り資産の取引においてますます重要になるだろうと述べています。

「トークン化により、実際のそしてデジタルの資産がこれまでになかったように見いだされ、そして取引できるようになります。金融は、もうそれ自体の分類にとどまらなくなるでしょう。すべてのものが金融化され、金融化されたものが全てとなるのです。」とバーンハード氏は話しました。

その後、FabriikがBSVブロックチェーンの世界で育んできた多くのパートナーシップ、およびこれらの提携パートナーに対して実装し実現してきた多彩なソリューションについて紹介しました。バーンハード氏はまた、シンプルかつ軽快でシームレスな取引が行える新しいウィジェットおよびAPIサービスである、Weaveについても紹介しました。

「Weaveはシンプルで、総合的、すべてが揃ったデジタルアセットエクスペリエンスとなっています。取引所の持てる力すべてを注ぎ込み、ウィジェットまたはAPIとして仕上げました。当社がこれに取り組んだ理由は、根本的に人々が求め必要としているものは、リクイディティへのアクセスであるためです。旧来の世界から、新たな地平へと移行できるようにする必要があるのです。」と同氏は述べています。

さらにキュレート型NFTマーケットプレイスであるFabriikXを含め、Fabriikが取組中の他のプロジェクト、サービス、およびインフラプラットフォームについても強調して紹介しました。

セッションの全容は、こちらからご覧いただけます。

 

トークン化されたエクイティおよび債券金融商品 – ジェフリー・ハモンド

次に、Aequantiumの創設者であるジェフリー・ハモンド氏が、金融取引およびエクイティと債券金融商品のトークン化について聴衆に語りかけました。

ハモンド氏は、ビットコインおよびその他デジタルアセットの規制とコモディティとしての分類についての話から始め、この分類は実際、デジタルトークンが一定のルールの元で合法的に取引されることを可能にするために好ましいものであると述べました。

「実際、これは非常に良いことです。この会場の皆さん全員が、CFTC(米商品先物取引委員会)がビットコインの管轄機関となったことに喜ぶべきです。これはビットコインのトレードが合法となったことを意味します。1933年~1973年の間の金(ゴールド)やその他のコモディティにおいて、国家間の取引は合法ではなかったのとは異なるのです。」と同氏は述べています。

さらに、ブロックチェーンは先物市場での新たなアセットクラスであるとし、特に上場投資信託(ETF)とその規制のあり方について、デジタルアセットに関する先物取引契約の潜在的な重要性を高めたとも付け加えています。

ハモンド氏は、先物市場参加者である投資家へのトークン発行を実現することでAequantiumがこの分野で取組んでいることについて語りました。こうして、トークンはBSV台帳の安全かつ監査可能な記録によって裏打ちされながら従来型の取引の枠組み内で利用され得ることになります。

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パネルディスカッション:トークン化された資産、ステーブルコインおよびBSVによるカストディ

デジタルアセットとトークンに関する議論は、BSVブロックチェーンでのステーブルコインとアセットのトークン化ついてのパネルディスカッションに引き継がれました。このパネルは、ジミー・グエンが司会を務め、以下の講演者が参加しています:

  • ジェームズ・ベルディング – Tokenized 共同創設者兼最高経営責任者
  • クリスチャン・ソロマイン – BitBoss Corporation 顧問委員
  • カレン J. ウェンデル – TrustChains, LLC プレジデントおよび最高経営責任者

パネリストは、自身が代表する企業の紹介、そしてどのようにBSVブロックチェーンを利用しトークン関連のプラットフォームおよびサービスを構築しているかについての説明から始めました。ディスカッションは、多難な規制上の立ち位置を含め、ステーブルコインとこれらのトークンに関する広範囲に渡る監視の目についての話題で始まりました。

クリスチャン・ソロマイン氏は、同氏が手掛けるステーブルコインが商業銀行への入金と1対1ベースで担保されている事実により、コンプライアンスの点で衆目のもとにあるものと異なることについて話しました。同氏はまた、トランザクション手数料と処理時間に関し、ユーザーが必要とする安定性をBSVが提供していることについても言及しました。

パネリストはまた、トークン化されたアセットの定義とカストディの証明、そして所有に対する管理の問題についても語りました。規制監督機関は、資産自体の所有権の証明の曖昧さにより、この問題に苦慮しているとウェンデル氏は述べています。

「膨大な量の情報を記録でき、この情報の管理面を支える処理の連鎖だけならず所有権の証明の両方を表現できるため、BSVのようなプロトコルはこうした環境で非常に重要になります。」と同氏は話しました。

ベルディング氏は、このカストディ関連のコンプライアンスの問題に対するソリューションについて、BSV上でトークン化されたアセットの実装がブロックチェーンのネイティブなスマートコントラクト対応力を用いることでどのように関連規制に適合できるかを聴衆に説明しました。

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パネルディスカッション:デジタルアセットトレーディングの未来

Bitcoin Association法律顧問兼公共政策マネージャーのマルシン・ザラコウスキーが壇上を引き継ぎ、デジタルアセットトレーディングの現状とこの産業がどのように進化し前進できるかについて掘り下げたパネルディスカッションの司会を務めました。

パネルには次の講演者が参加しました。

  • アントニオ・ブラッセ – BlockQuake 最高経営責任者兼共同創設者
  • ダビド・ダミコ – シグネチャー・バンクグループディレクター、デジタルアセットバンキング部門バイスプレジデント
  • ジョシュア・リム – ジェネシス・グローバル・トレーディングデリバティブ部門責任者

ザラコウスキー氏による、暗号通貨デリバティブと市場の現状についての問いかけでパネルディスカッションは始まりました。リム氏は、取引スピードを上げるスポット取引の力とレバレッジを掛けたポジションを活用する個人投資家による参入が増えたため、産業は巨大化し何年にも渡り成長していると説明しました。

パネリストはまた、一般的な暗号通貨取引産業およびこれらプラットフォームの多くに見られる欠陥についても話し合いました。ブラッセ氏は、BlockQuakeが市場に参入した際、同業界で運営している多くの企業が経験しているセキュリティのリスクと規制上の問題のない、バンキングとウォレットインフラサービス規制を順守したプラットフォームの必要性を見出したことを説明しました。

ザラコウスキー氏はダミコ氏に、シグネチャー・バンクの顧客がいつでも簡単かつ効率的に行える決済を提供するSignetサービスにおける、ブロックチェーン技術の内部での利用についても尋ねました。

「Signetは、当行が提供する24時間年中無休の決済プラットフォームです。当行のお客様は、24時間年中無休で即時に法定通貨での決済を完了できます。これは、完璧な創造的破壊でした。銀行業はこれまで搾取的で、シグネチャー・バンクのような企業がすでに従来型の決済を強化し、デジタルアセットほどそれを求めていたエコシステムは他にありませんでした。」とダミコ氏は述べています。

取引所と銀行が直面する問題について議論が続き、オンランプ・オフランプでの法定通貨の規制に加え暗号通貨ベースの先物取引契約の普及に関する問題などが話し合われました。

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中東および南アジアでのBSV – ムハンマド・サルマン・アンジュム

次に、InvoiceMateのチーフメイト兼中東・南アジア地域のBSV ハブ責任者であるムハンマド・サルマン・アンジュム氏が壇上を引き継ぎ、中東および南アジア地域でのBSVブロックチェーンイニシアチブの拡大およびこの地域でのブロックチェーン企業にとっての大きな収穫が期待できるポテンシャルについて語りました。

「この地域では、デジタルトランスフォーメーションに対する力強い推進力があります。他の地域では通常、先陣を切るのは民間企業となっていますが、この地域では半々となっています。アラブ首長国連邦がこの流れのトリガーとなっており、近年数多くのブロックチェーンのユースケースが見られています。」とアンジュム氏は述べています。

ブロックチェーン技術を採用することにより様々な公共部門に渡って実現した大きな経済的改善を挙げ、この地域での政府にとっての経済的メリットについて話しました。この地域で運営している民間企業にも、特に官民連携による分野では同じことが言えます。

アンジュム氏は、この地域へのアウトリーチの必要性と、BSVブロックチェーンの爆発的成長の可能性を力説しました。パキスタンなどの他地域での民間企業に加え、特にアラブ首長国連邦で複数の省庁と話をし、ブロックチェーンの認知と教育の向上に努めていると述べています。

この地域で既に実行されておりBSVネットワーク上で稼働しているブロックチェーンの実装について指摘し、BSVブロックチェーンが世界のこの地域でデジタルトランスフォーメーションを他の多くの産業に渡り推進させるポテンシャルについて探りました。

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パネルディスカッション: サプライチェーンをより良くするためのブロックチェーン

次のパネルディスカッションは、ジミー・グエンが司会を務めました。BSVブロックチェーンのサプライチェーンでの実装、企業による供給とトラッキングプロセスにおけるBSVの統合によるメリットに焦点が当てられました。

パネリストは次のとおりです。

  • ステファニー・ベネデット – Queen of Raw 最高経営責任者兼共同創設者
  • フィル・デラスモ – Queen of Raw 最高技術責任者(CTO)兼共同創設者
  • ブライアン H. チョイ – The Food Institute マネージング・パートナー兼最高経営責任者
  • ステファン・ニルソン – UNISOT 共同創設者兼最高経営責任者

パネリストは、自身と自らが代表する企業を紹介した後、産業内で直面している問題およびBSVブロックチェーンを用いたそれらの解決方法について話しました。また、決済と通貨を大きく超えたブロックチェーンを応用できる可能性について、企業を教育する必要性についても議論しました。

「食品産業の経営層と対話すると、すぐさま彼らが思いつくのは暗号通貨であり、自然と決済の方向に話が向いていきます。業界が進化するに連れ、結果的にブロックチェーンが会計、財務、運営、そしてデータマネジメント分野に浸透していくだろうと考えます。」とチョイ氏は話しました。

デラスモ氏とベネデット氏は、Queen of RawがBSVブロックチェーンを利用して不要になった生地製品を販売するマーケットプレイスソリューション、これらの資源を環境に負荷のかかる廃棄から救い利益に変える方法について説明しました。

ニルソン氏は効率的サプライチェーンマネジメントの話題に関して、現状のデータのサイロ化問題の解決、およびより信頼性と出所の確かなデータの提供、末端消費者の手に渡るまでの製品のトラッキングとトレーシングの効率性を改善するBSVベースのサプライチェーンマネジメントプラットフォームをUNISOTがどのように構築したかについて説明しました。

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パネルディスカッション:政府によるブロックチェーンの採用

グエンが壇上に残り、公共部門でのブロックチェーン技術の採用とBSVがどのように政府のシステムの効率を高めるために使われ得るかについて次のパネルディスカッションの司会を務めました。

パネルには次の講演者が参加しました。

  • Saeed Mohammed Ali Alhebsi – アラブ首長国連邦人的資源・自国民化省AIアドバイザーおよびシニアプロジェクトマネージャー
  • ムハンマド・サルマン・アンジュム – 中東・南アジア地域BSV ハブ責任者、InvoiceMateチーフメイト
  • モハメド・イブラヒム・ジェガ – Domineum Blockchain Solutions Ltd. 共同創設者
  • アーメド・ユウシフ – BSV Blockchain for Government Initiative 中東地域管轄リード

Alhebsi氏が、ブロックチェーン技術に関する政府の見解および第4次産業革命の目標達成を目指す政策を推進するに当たり、ブロックチェーンについての教育がどれほど重要であるかについて説明することから議論が始まりました。

講演者は、中東におけるブロックチェーン採用の現状、そしてサウジアラビア、アラブ首長国連邦やその他多くの地域が活発にブロックチェーン技術の調査および採用を行っているとし、公共部門が見出したこの技術の重大なポテンシャルについて語りました。

「ブロックチェーン技術は非常に重要な技術であり、政府機関での政府による使用および政府のトランザクションにおいて採用されつつあり、ブロックチェーンに関して中東が先陣を切っていることは非常に興味深いことです。」とユウシフは述べています。

パネリストは、中東におけるブロックチェーン技術への高まる関心の背後にある要因を模索し、地域の多くの政府の人々が比較的若いことを指摘しました。この地域がブロックチェーンソリューションを取り込み、他の国をはるかに引き離すことに関心が高い主な理由の一つがこの若さであることについて議論されました。

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中国におけるBSVブロックチェーンの現状 – リーゼ・リー

次に、Bitcoin Association中国マネージャーのリーゼ・リーが中国でのブロックチェーンの現状を話し、世界中で構築されているBSVネットワーク上でのユースケースについてのさらなる知見を聴衆に届けました。

リーは、中国でのBSVブロックチェーンの発展を促進するためのBitcoin Associationによる最近の取り組みに加え、同地域での当該技術の採用を促進するために立ち上げられた教育イニシアチブについても詳細を提示しました。

「特にBitcoin Associationが多くの面でスタートアップと開発者コミュニティを支援していることから、中国には多数のプログラマーとイノベーターがいます。このため、将来さらなる開発の試みと採用が中国で見られるという大胆な予測を提言したいと思います。」とリーは述べています。

同氏は、MetaID、sCrypt、Sensible、DotWalletなど中国での多くのBSVプロジェクトおよびサービスの印象的な成功と急速な成長を強調しました。リーはまた、Bitcoin Associationが中国の開発者に提供する各種教育リソースに加え、同協会が実行しているアウトリーチが開発者をBSVプラットフォームに呼び込んでいると説明しました。

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ファイナンシャルインクルージョンのツールとしてのデジタル通貨 – シュテフェン・ストンベルク

昼食休憩の後、Bittrex Globalの最高経営責任者であるシュテフェン・ストンベルク氏が聴衆に向け、事前収録された動画でデジタル通貨がどのようにファイナンシャルインクルージョンのツールとして用いられるかについて講演しました。

ストンベルク氏は、アメリカ国外の顧客にサービスを提供し、完全な取引ライセンスと規制コンプライアンスを備え、リヒテンシュタイン国外で営業するBittrex Global取引所の説明から始めました。

同氏は、ファイナンシャルインクルージョンは先進国以外の遠隔地域に影響を及ぼすだけにあらず、世界的な問題であり、デジタル通貨取引所はこれらの人々に投資と金融資産における主権を持たせることができると付け加えています。

「世界では、3人に1人が銀行口座を持っていません。20億人の人々が、自らの金銭の保護、育成、計画を行う財務ツールにアクセスできません。アメリカの人口の22%が銀行口座を持っていないか銀行利用機会が不十分であり、30億人の人々が新型コロナウィルス感染症の世界的大流行中に財務的セーフティネットを持ち合わせていませんでした。」とストンベルク氏は述べています。

ブロックチェーンと暗号通貨は、銀行口座を持っていなかったり銀行利用機会が不十分な人々にとって革新的かつアクセシブルなものであると同氏は述べ、デジタル通貨の普及の拡大はこうしたプラットフォームとツールへのアクセスの需要を示唆するものであるとつけ加えています。

「現在、世界中でブロックチェーン技術を用いて資産形成を行うことができ、様々なアセットクラスによる多様化したポートフォリオを構築できるようになっています。これは、極わずかな量から購入できるトークンが登場したためです。」と同氏は述べています。

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パネルディスカッション:ブロックチェーンを用いたより良いインターネット体験

次に、Bitcoin Association北米リージョナルマネージャーのBryan Daughertyが、今日存在するものより優れたインターネットを構築するためにBSVブロックチェーンとMetanetがどのように活用され得るかについてのパネルディスカッションの司会を務めました。

パネルには次の講演者が参加しました。

  • ライアン・バーン – BuzzCast 共同創設者兼最高経営責任者
  • タイ・エヴァレット – Project Babbage 創設者兼プレジデント
  • コナー・マーレイ – Britevue 共同創設者兼最高経営責任者
  • Luke Rohenaz – TonicPow 共同創設者兼最高経営責任者

パネリスト自らBSVブロックチェーン上で構築しているプラットフォームの紹介に始まり、ユーザーに自らのデータのより大きな管理権限を与えるブロックチェーンに加え、これらのサービスの採用と相互運用性がどのように新しいインターネットを生み出せるかが議論されました。

Project Babbageの創設者兼会長が、BSVブロックチェーンの開拓の道程と、部分的な視力障害にも関わらずインターネットおよびアプリケーションとやり取りできるなど、人々にとっての現代サービスへのアクセシビリティがそれぞれ大きな技術的跳躍とともに、特に身体的に困難を抱える人々にとって、どう拡大してきたかその過程を語りました。

ディスカッションでは、データの主権、およびアプリケーションの使用だけのために個人情報を犠牲にする必要性の排除が中心テーマとなりました。BSVブロックチェーンのツールとサービスの構築を通し、個人情報に関する権限は人々にサービスを提供する巨大企業からBSVのMetanet上に構築されるサービスの利用者へと取り戻されることになります。

講演者はまた、ユーザーに自らの主権を与えることが、企業が自社のプラットフォームに人々を縛り付けるのではなく、ユーザーエクスペリエンスの向上による競争を可能にしながら、どのようにデータサイロの必要性を排除するかについても議論しました。 パネリストは、データを吸い取る従来のシリコンバレー型ビジネスモデルは、ブロックチェーンベースのインターネットの大規模な普及により力を失うだろう意見に同意しました。

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パネルディスカッション:ブロックチェーンでの犯罪調査

次のパネルディスカッションはジミー・グエンが司会を務め、ブロックチェーン上での犯罪および不正行為の調査プロセス、およびユーザーのプライバシーを守りながらBSVブロックチェーンがどのようにこれを可能にするかについて着目しました。

パネルには次の講演者が参加しました。

  • ウィリアム・カラハン – ブロックチェーン・インテリジェンス・グループ政府および戦略案件ディレクター
  • ショーン・マグルーダー – BlockTrace 創設者兼最高経営責任者
  • イアン・リー – Merkle Science ディレクター
  • リチャード G. ラインハールト – IRS 犯罪調査特別捜査官

ディスカッションは、カラハン氏が当局により資金が差し押さえられるまでの決済プロセスを例示しながら、ブロックチェーン上でのトランザクションの調査プロセスを説明することから始まりました。

リー氏は、暗号通貨取引所に狙いを定めた犯罪者を例にしたブロックチェーン分析により、ブロックチェーンをベースにした企業を犯罪活動からどのように保護できるかを示し、話を続けました。

「ブロックチェーンの素晴らしい点は、我々が初めてこれほど多くのデータを手にできた点にあります。ウォレットの全ライフサイクルを見ることができ、その動きを監視できるのです。」とリー氏は述べています。

話題は、ダークネットの活動に関するトランザクションの監視、およびブロックチェーントランザクションに関する規制の枠組みに対しこれらがどのようにトラッキングされ特定されるかについてへと移りました。

ラインハールト氏はまた、デジタルアセットの媒体を通して行われるマネーロンダリングの特定および告発に用いられるブロックチェーンセキュリティツールを、IRSのような政府機関がどのように捉えているかについても述べました。

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第4回BSVハッカソン優勝者発表

小休憩の後、いよいよ第4回BSVハッカソンの優勝者の発表となりました。4名の審査員の投票がTKS PntとBitcoin Phoneの間で分れた後、判定は聴衆による投票に委ねられることとなりました。

聴衆の投票後、最終順位が発表されました。

  • 1位: Bitcoin Phone
  • 2位: TKS Pnt
  • 3位: CATN8

3組のハッカソンファイナリストのプロジェクトはそれぞれ、ハッカソンのテーマとして求められたとおりBSVブロックチェーンのピアツーピア機能を創造的かつ革新的な方法で用いており、順位に基づいて賞金プールから以下の金額を受け取りました。

  • Bitcoin Phone – $50,000
  • TKS Pnt – $30,000
  • CATN8 – $20,000

この3つのプロジェクトは、近年決勝まで進出した数多くのハッカソンにおける優秀チームの1つとして加わることになります。その多くが、成果を実らせ十分な資金源を得た事業として成長しています。

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パネルディスカッション:ブロックチェーンベンチャーへの投資

Panel discussion: Investing in blockchain ventures

次に、Ayre Venturesプライベート・エクイティ部門マネージングディレクターであるPaul Rajchgod氏が壇上を引き継ぎ、ブロックチェーン技術を元に構築するスタートアップへの投資についてのパネルディスカッションの司会を務めました。

ディスカッションには、次のパネリストが参加しました:

  • ウェンディ・ダイアモンド – LDP Ventures 創設者兼最高経営責任者
  • アレックス・ファウベル – Two Hop Ventures創設者兼ゼネラル・パートナー
  • Roman V. Livson – Burkhan World Investments 最高財務責任者
  • クレイグ・マッセイ – Satoshi Dojo 会長
  • ザック・レスニック – Unbounded Capital マネージング・パートナー

ディスカッションは、ブロックチェーンスタートアップと約束した価値をもたらすことができないプラットフォームを構築しているにもかかわらず資金提供を募るプロジェクトの地雷原の調査の難しさについての議論で始まりました。パネリストは、ブロックチェーンプロジェクトに投資すべきか考慮するに当たり、スケーラビリティとユーティリティが重要であると述べました。

パネリストはまた、ブロックチェーンインフラへの投資の性質およびICOなどのよく知られる暗号通貨への投資との相違についても議論し、BSVインフラへの企業の投資を大企業が競争力を得るためのクラウドインフラプロバイダーの採用と関連づけました。

パネリストは、大型ベンチャーキャピタリストがBSVのユーティリティに注目しBSVアプリケーションに投資を始める時期の予測に加え、ブロックチェーンベースのアプリケーションが投資家にとって最も優れたリターンとなる産業分野について語りました。

ファウベル氏は、BSVはやがて大型ベンチャーキャピタルの注目を浴びることになるが、参入の早い投資家がブロックチェーン革命に足場を固める大きな機会があると確信しています。

「我々は最大規模のベンチャーキャピタルを注目させるにはまだ十分な規模ではないため、彼らの参入は遅すぎるものとなるでしょう。いくらかの関心は見られますが、人々がブロックチェーンをトークンとしてだけでなく真剣に捉えているならばもっと関心関心を集めていたでしょう。」

「インターネットは自らのドメインで扱うものですのでうまくやってこれましたが、ブロックチェーンは大きく異なります。ドメインは我々のもので、我々は彼らよりこの産業をよく理解しており、価値を見定め活用することができ、他のものが追随することになるでしょう。」と同氏は述べました。

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時間とは個人の体験そのもの – クレイグ S. ライト博士

このパネルディスカッションに続き、nChainのチーフサイエンティストであるクレイグ S. ライト博士がビットコインの価値はどこにあるのかについて、CoinGeekニューヨーク3日目の基調講演を行いました。

ライト博士はコモディティの定義への言及から始め、コモディティが契約に基づくものであることの例として、この分類から金(ゴールド)の広範囲の定義を除きました。

「99.998%の純金であり、1オンスの重さで定められているもの、それがコモディティです。コモディティは商品であるだけではなく、契約なのです。コモディティとは、一定の時間内に納められる一定量の、一定の価値の何かなのです。」と博士は述べました。

そしてビットコインがこの定義と比較してどのように機能するかについて続け、ビットコインはその利用法により金銭、台帳、コモディティとして定義されると述べました。

ライト博士は、ユーティリティへの需要を生み出すものとしての真の価値を引き出す機能を持つ情報的なコモディティとしてビットコインがどのように機能するかについて話を広げて行きました。

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パネルディスカッション:ビットコインとブロックチェーン – ユーティリティとしての価値

CoinGeekニューヨーク最終日の締めくくりとして、ジミー・グエンが壇上に戻り、ビットコインのユーティリティおよびそれがどのように真の価値を生み出すのかについて掘り下げる最後のパネルディスカッションの司会を務めました。

パネルには次の講演者が参加しました。

  • ジョージ・ギルダー – エコノミスト、作家、投資家、テクノロジービジョナリー
  • ラファエル・ラヴェルデ – 暗号経済アナリスト、暗号自警団
  • エスワー・プラサド – コーネル大学貿易政策上級教授および経済学教授
  • クレイグ S. ライト博士 – nChain チーフサイエンティスト

ディスカッションは、ライト博士による基調講演での講演、特にビットコインとBSVを情報コモディティとする定義に対してのパネリストの応答から始まりました。パネリストは金銭の機能と、台帳そしてトランザクションシステムとしてのビットコインが価値あるユーティリティを作り出すメカニズムについて議論しました。

「ビットコインを特徴づける構造は非常に強力に思えます。革命的な影響をもたらすことになると考えます。しかしBTCについて考える時、本質的な価値はどこから来るのかについて疑問を抱いています。大きな転換をもたらすものとなるのは、金融のパイオニアがこのテクノロジーをどこまでも調和の取れた方法で活用する事ができる能力であると考えます。」とプラサド氏は述べました。

そして議論は、BTCプロトコルの今後の変更、そしてパネリストが説明した潜在的価値を実現する各種ブロックチェーンソリューションが持つ実行可能性に移りました。規制、正統性、そしてスケーリング能力があり低い手数料で高いトランザクションスループットを実現できるプラットフォームの必要性に関し、意見が一致しました。

パネリストはまた、BSVブロックチェーンに対し法律と規制がどのように関わるべきか、および最近のエルサルバドルによるBTCの法定通貨化に加え、中央銀行とブロックチェーン技術で稼働し政府が支える通貨トークンの可能性についての話題などを議論しました。

エコシステムで期待される指数関数的な成長と、無限のスケーリング能力を備えた世界で唯一の企業用途のパブリックブロックチェーンであるBSVで構築されつつある真の価値を見据えるようBSVコミュニティを激励し、ジミー・グエンがCoinGeekニューヨークカンファレンス2021の最終日となった3日を締めくくりました。

グエンは、すべての講演者とハッカソン参加者に加え、来場およびオンライン視聴の聴衆に対し、3日間に渡ってのプレゼンテーションおよびディスカッションへの参加への感謝の意を述べました。

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