振り返り:Satoshi Block Dojoスタートアップ・アクセラレーター設立発表会

Alex Speirs 150 x 150
By Jamie McKane Published: 8月 27, 2021
Block Dojo

ブロックチェーンスタートアップ・アクセラレーター「Satoshi Block Dojo」は、8月25日(水)にイギリス・ロンドンで開催されたミートアップイベントで正式にスタートしました。このスタートアップ・アクセラレーターは、BSVブロックチェーン上での事業構築を目指す起業家に、投資家からの資金調達を行いながら、記録的な速さで会社を成長させ、製品を市場に送り出す機会を提供します。

Satoshi Block Dojoに参加申請し、審査に合格したスタートアップには、同社やパートナー企業が提供する豊富なトレーニングやサービスに加え、£10,000の「ゴールデン・ハロー」が進呈されます。作業チームは、2026年までに241のスタートアップを加速的に生み出すことを目標としており、それぞれのスタートアップが厳しい12週間のプログラムを通し投資家に提示出来るだけの最小限の実用製品(Minum Vaiable Product、「MVP」)を構築することとなります。

投資家がスタートアップ企業への投資に同意した場合、スタートアップの運営チームには企業初年度の運営資金としてSEIS(シード企業投資スキーム)基金より£140,000の資金が提供されます。初年度以降は、機能的な製品を作り、収益を上げていることを条件に、同じ投資家パートナーから最大£1,500,000のEIS資金を追加で確保することができます。

Satoshi Block Dojoは、BSVベースのアプリケーションのためのスタートアップ・アクセラレーターとして、BSVブロックチェーン上で新しい事業を構築しようとしている起業家や開発者に、無数のサービスやサポートツールを提供しています。具体的には、法的な契約や財務活動への対応、2名の専門家をメンターとして24時間体制で配置、起業家と適切な共同設立者とのペアリング、Vaionex CorporationのSatoLearnプラットフォームを利用したBSVのコーディングトレーニングの提供、投資家関連提案やスタートアップ企業の販売戦略の作成などがあります。

Satoshi Block Dojoの採用するモデルは、BSVブロックチェーンで新たな期待あふれるアプリケーションの立ち上げを可能にすることで、スタートアップ、投資家、アクセラレーター自身、そしてビットコインSVエコシステム全体にメリットをもたらします。このアクセラレーターは、高度な資格を持つ事業およびブロックチェーンの専門家からなる「ドリームチーム」によって運営されており、BSV上で構築されたアプリケーションがどのように成功するかについて、強力かつ貴重な洞察を提供しています。

発表会では、Satoshi Block Dojoのチームが登壇し、アクセラレーターの設立とビジョンについて説明したほか、Bitcoin Associationのマネージングディレクターであるパトリック・プリンツ氏とnChainのチーフサイエンティストであるクレイグ S. ライト博士によるプレゼンテーションが行われました。見逃してしまった方のために、Satoshi Block Dojo設立発表会のハイライトを以下にまとめました。

 

クレイグ・マッセイ会長

まず、Satoshi Block Dojoの会長であるクレイグ・マッセイ氏が、今回のイベントの手順を説明し、ブロックチェーン技術やBSVに興味を持った経緯を説明しました。マッセイ氏は、投資家として、またシリアルアントレプレナーとしての自身の素晴らしい実績を語り、BSVブロックチェーン上でアプリケーションを構築する新しい企業を育成し、資金を提供したいという考えを示しました。

同氏はSatoshi Block Dojoは、ブロックチェーンの起業家がアプリケーションの構築に集中できるようにすることを目的としており、新しいビジネスを構築するためのプロセスを管理するために必要な追加作業をすべて処理し、開発者が新しい技術の創造に専念できるようにすることを説明しました。

マッセイ氏は、限定的な機能しか提供していない他のブロックチェーンプロトコルや投機的な投資トークンと比較した場合、BSVブロックチェーンは最先端のアプリケーションの開発に大きな可能性を秘めていると考えています。同氏は、BSVのエコシステムのためにスタートアップ・アクセラレーター立ち上げの理由を紹介し、Satoshi Block Dojoのスタートアップアクセラレーションプロセスをまとめたビデオプレゼンテーションで締めくくりました。

 

リチャード・ボース起業家エンゲージメント責任者

次に登場したのは、Satoshi Block Dojoの起業家エンゲージメント責任者であるリチャード・ボース氏でした。彼はまず、アクセラレーターの基本的な提案を要約し、そのプロセスと新しいスタートアップに提供されるサポートについて説明しました。

「目標は、新しいスタートアップを見つけて、BSVツールに関する教育やトレーニングを行い、面倒な管理作業をすべてサポートし、スプリント手法でMVPを構築し、12週間の間にR&Dのクライアントを見つけて、迅速に反復して市場に投入することです。最後に、エンジェル投資家の資金調達を支援するために、彼らの紹介を行います」とボース氏は述べました。

同氏はまた、「ゴールデン・ハロー」やアクセラレーション・プロセスへの参加資格を得るための評価プロセスについても説明し、BSVに基づくスタートアップが提出したアイデアの可能性や実現性を評価する多くの評価機関があることを述べました。

Satoshi Block Dojoは、スタートアップが事務的、財政的、法的な制約を受けずにアプリケーションの構築に全力で取り組めるよう、可能な限りのサポートを提供することを目的としているとボース氏は述べ、BSV上でのアプリケーション構築に興味のある方は、アクセラレーターに登録することを推奨しました。

 

ロビン・コーゼ – CTO

続いて、Satoshi Block DojoのCTOであるロビン・コーゼ氏が登壇し、Vaionex Corporationが運営するチュートリアルプラットフォームSatoLearnを活用した開発者への技術支援について語りました。CTOとして、コーゼ氏はスタートアップの技術的な能力や可能性を評価し、技術的に実現不可能なアイデアと現実的で適用可能なアイデアを区別します。

同氏は、Block Dojoのすべてのスタートアップに提供されるSatoLearnワークショップ内のコースを修了することで、BSVのエコシステムに初めて参加する開発者でも、1週間以内にアプリケーションを作り始めることができると述べています。

また、Satoshi Block Dojoは、ビットコインSV開発の複雑さの多くを抽象化したAPIインフラであるVaionex社のRelysiaインフラへのアクセスをスタートアップ企業に提供するとコーゼ氏は話しました。これにより、スタートアップは、ビットコインプロトコルの低レベルの複雑なメカニズムとの相互作用に妨げられることなく、アクセス可能なフレームワーク内でのアプリケーションの構築に集中することができます。

 

James Marchant – 最高投資責任者

続いて、Satoshi Block Dojoの最高投資責任者であるJames Marchant氏が登壇し、BSVを利用した新しいエキサイティングな事業を実現するために、アクセラレーターが重要視していることを強調しました。同氏は、成功した創業者、CEO、起業家としての経歴や、ブロックチェーン・スタートアップやBSVの世界に入った経緯などを説明しました。

さらにMarchant氏は、Satoshi Block DojoがBSVのスタートアップに資金を提供するためのアプローチの背景にある投資哲学を説明し、アクセラレーターに登録した開発者が経験する投資サイクルについて、より詳細に説明しました。

また、同氏は多くのスタートアップが失敗する最大の理由は資金繰りであり、Satoshi Block Dojoチームは、その豊富な専門知識を活用して資金調達を行い、スタートアップ企業に成功のチャンスを提供することを目指していることを付け加えました。

 

パトリック・プリンツ – Bitcoin Associationマネージングディレクター

続いて、Bitcoin Associationのマネージングディレクターであるパトリック・プリンツが登壇し、同協会の紹介とBSVエコシステムへの関与について説明しました。Bitcoin AssociationはビットコインSV(BSV)とデジタル通貨のビジネス発展に尽力する、スイスを拠点としたグローバルな業界団体です。

プリンツはまず、自分がビットコインやブロックチェーンの世界に関わるようになった経緯を説明し、最初は技術的な面で敬遠していたが、後に視点を変えてBSVやビットコインプロトコルの仕組みについて理解を深めたことを述べました。続いてプリンツは、Bitcoin Associationが技術的な理解度に応じて数多くのコースを提供するビットコインSVアカデミーのような、教育ツールを提供していることを強調しました。

同氏は、ビットコインとブロックチェーン技術の可能性を拡大し、それが世界のデータ経済で欠けている部分であると指摘しました。

「コントロールとデータ主権を維持できる、スケーラブルな中立地としてのブロックチェーンこそが真のクラウドであり、今後、私たちの生活の一部となるデータ経済を実現するために欠けている部分なのです」とプリンツは述べています。

プリンツは最後に、ブロックチェーン技術がこの新しいデータ経済を可能にすることを強調し、BSVが提供するデータ主権と相互運用性が持つ強力な意味合いを強調しました。

 

マイケル・ハドソン – Bitstocks創設者兼CEO

次に、Bitstocksの創設者兼CEOであるマイケル・ハドソン氏が、ビットコインのプロトコルについての見解と、ビットコインネットワークの意味についての洞察を述べました。同氏は、ビットコインネットワークを、取引の記録と検証に使用できるデジタル化された紙のようなものと表現し、サトシ・トークンはこれらの取引を行うための「ペン」として機能していると述べました。

「ビットコインは紙を再発明し、人類に新しいペンを与えただけでなく、すべてのやり取りが時系列で記録されます。つまり、私たちはグローバルな集団として、絶対的にすべてを保存し、記録することができるので、記録を失うということがなくなるのです。」とハドソン氏は話します。

同氏はまた、データの完全性の重要性を強調し、BSVブロックチェーンによって、人々が自分のデジタルライフを完全にコントロールできるようになり、個人情報を自由に保持したり、収益化したりするツールが与えられることを説明しました。

 

クレイグ S. ライト博士 – nChainチーフサイエンティスト

ブロックチェーン開発企業nChainのチーフサイエンティストであるクレイグ・ライト博士は、コンセンサスによって検証された取引の絶対的な記録を提供する真実の源としてのビットコインのシンプルな機能の価値を説明しました。

また、博士はデータ主権の重要性や、新しいデータ経済が、データの源である人々に情報の所有権を与えずに収益化している方法についても述べました。BSVブロックチェーンは、人々が自分の情報とこのデータを提供して収益化するかどうかの決定権を取り戻すことで、この問題を解決することを目的としています。

ライト博士は最後に、何が真実で何が嘘かを示す情報源としてのビットコインの重要性を強調し、これらの事実を正直に記録するシステムの重要性を強調しました。特に、現存するシステムに誤った情報や不正に操作されたデータが蔓延していることが考慮されるべきであると述べました。

 

パネルディスカッション

イベントの最後には、登壇者が再びステージに戻り、パネルディスカッションと短い質疑応答が行われました。パネルの構成は以下の通りです。

  • クレイグ ライト博士
  • ロビン・コーゼ氏
  • クレイグ・マッセイ氏
  • パトリック・プリンツ
  • マイケル・ハドソン氏
  • リチャード・ボース氏

質疑応答では、BSVブロックチェーンが広範なデジタル・エコシステムの中で競争できるかどうかが議論されました。ライト博士は、このネットワークが幅広い枠組みの人々に対応するように設計されており、前例のない取引量をサポートすることでアクセス可能な実用性を提供していると指摘しました。

パネリストたちは、ブロックチェーン業界における持続可能性の問題についても議論し、BSVネットワークは、ネットワーク上のブロックサイズが大きくなるにつれて、取引ごとのエネルギーコストを削減するスケーリング能力を備えているため、ビットコインやイーサリアムなどの他のプロトコルよりもはるかに環境効率の高いソリューションを提供していることを強調しました。

BSVネットワークの採用に関する質問に対し、プリンツは、データ駆動型のビジネスモデルや、低コスト・高頻度のマイクロペイメントに依存するビジネスモデルをサポートするブロックチェーンプロトコルの能力に、産業界は大きな価値を見出していると述べました。

イベントは、クレイグ・マッセイ氏による簡単なまとめで幕を閉じ、開発者や起業家にSatoshi Block Dojoスタートアップ・アクセラレーターへの参加を呼びかけた後、幸運な観客1名が、東京へのチケット2枚か、ウォレットに支払われる10BSVのいずれかを獲得するライブ抽選会が行われました。

Satoshi Block Dojoスタートアップ・アクセラレーターの詳細や応募について確認するには、同社の公式ウェブサイトにサインアップしてください。