ビットコインSV DevCon 2021 は、今週末の2021年 5 月 15 日~16 日に開催されます。このイベントは、世界中のビットコイン開発者にとって、ブロックチェーン業界のパイオニアから学び、最新の開発動向を知るための機会となるでしょう。
このバーチャルイベントは、nChain および WeAreDevelopers のご協力を得て Bitcoin Association が主催し、ビットコインSV ネットワーク上でのアプリケーション開発と、ビットコインアプリケーションの構築のアクセス性と効率を高めるソリューションが主なテーマとなっています。
ビットコインSV は、サトシ・ナカモトのオリジナルのホワイトペーパーに記載されているビットコインのオリジナルのビジョンに最も忠実に準拠したブロックチェーンであり、低トランザクション手数料、高スループット、複雑なデータ操作、無制限のスケーリングを提供しています。
ビットコインSV DevCon 2021 の基調講演者の一人は、 FYX Gaming 社のチーフアーキテクト、デビッド・ケース氏です 。
FYX Gaming 社は、CryptoFights を開発した企業です。このオンラインマルチプレーヤーゲームでは、プレーヤーが行ったすべての動きがビットコインSV ブロックチェーンに保存されます。開発者が一元管理されたサーバー上でゲーム内のアセットをすべて管理する他のビデオゲームとは異なり、 CryptoFights のキャラクターとアイテムは、 ビットコインSV ブロックチェーン上の非代替性トークン (Non-Fungible Token: NFT) として保存され、プレーヤーが直接所有および管理します。
また、同社では、開発者がゲームをビットコインSV ブロックチェーンに統合できるように、ソフトウェア開発キット (SDK) も構築しています。
ケース氏は、CryptoFights ゲームのすべてのアクティビティをビットコインSV に送信するための、ゲームアプリケーション、サーバーおよびブロックチェーンネットワークをブリッジするインフラストラクチャーの開発に携わっています。この作業には、認証メカニズムの作成や UTXO 管理から、ゲームイベントとブロックチェーントランザクションの統合まで、あらゆるものが含まれます。
立ち上げからビットコインSV 上での開発まで
ケース氏が初めてビットコインに触れたのは、友人が、昼食代の割り勘を暗号通貨で支払ってくれたときでした。当時は気にとめませんでしたが、 2017 年にビットコインやその他の暗号通貨への関心が高まったとき、ビットコインを採掘してデジタル資産やブロックチェーンの世界について考えを深めました。
「虫を捕まえた子供のように、それに夢中になっていきました」とケース氏は言います。
「その数年前に会社を立ち上げていましたが、自分自身の方向性が大きく変わってしまいました。私の関心はその会社ではなく、ブロックチェーンに向かっていたため、その会社を去ることにしました。」
ケース氏は、CEO のアダム・クリング氏と FYX Gaming 社を立ち上げ、ブロックチェーン開発に全力を注ぎました。当初はイーサリアムブロックチェーン上に CryptoFights を構築し始めましたが、すぐにスケーリングと安定性が問題になりました。
「当社にとっては、イーサリアムレイヤー 1 がまったく役に立たないことにすぐ気が付きました。そこで、丸 1 年かけてイーサリアムのセカンドレイヤーソリューション、決済チャネル、あらゆる難解な事項を調査しました」とケース氏は言います。
「その後、2018 年に BCH-BSV フォークが発生したとき、ふとしたきっかけで開発プラットフォームとしてのビットコインに目が向きました。そこからの答えは非常に明確でした。」
ケース氏は、アカウントモデルとは対照的なビットコインSV の UTXO モデルと、基本的にアイテムの状態を無限にマルチスレッド化することができるため、オペレーションが自動的に進むということを理解すると、ビットコインSV が製品を構築するための唯一の道であることは明らかだったと説明します。
「大規模なトランザクションサイズとスケーリングへの専心、安定したプロトコルの提供により、ビットコインSV は当社に必要な場所となっています」と同氏は言います。
CryptoFights と FYX Gaming 社
CryptoFights は、現在開発中の最もエキサイティングなブロックチェーンベースのアプリケーションの 1 つであり、ユーザーのエクスペリエンスを損なわずに、すべてのバトルであらゆる動きを記録する独自の機能を提供します。
ケース氏は、ゲームキャラクターから武器や敵にいたるまで、あらゆるものをトークン化することで、プレーヤーが CryptoFights の外部のブロックチェーン上でゲーム内のアイテムを直接交換することができると説明しています。開発者は、同じフレームワークを使用して他のビデオゲームと統合するツールを構築し、 CryptoFights アセットとの相互運用性を構築することもできます。これにより、プレーヤーは CryptoFights のアイテムを他のさまざまなゲームで使用したり、外部の交換所で交換したりすることができます。
CryptoFights の開発は急速に進んでおり、 FYX Gaming 社は機能の開発とビットコインSV ブロックチェーンとの統合を続けている他、ブロックチェーンゲーム開発者向けの SDK にも取り組んでいます。
ケース氏によると、 FYX Gaming SDK は、ブロックチェーンベースのビデオゲームの開発に関心のある開発者向けに、多様でアクセス性の高いツールセットを提供することを目的としています。これには、「メルト機能」をサポートする独自の NFT を作成するためのユーザー向けの機能が含まれています。
「現在、当社が取り組んでいるのは、SDK で活用可能な固定プラットフォームです。これには、ユーザーが独自のトークンを作成する方法や、ユーザーがトークンを購入、販売、取り引きするための市場全体を作成または一覧表示する方法が含まれます」とケース氏は言います。
「一般的な NFT での取引とは異なり、当社のトークンにはメルト機能があるため、実際にビットコインに戻すことができます。
つまり、ユーザーが作成した NFT には、事前に定義された量の BSV を構造に含めることができ、トークンが「メルト」されたときにこれを使用できるようになります。
ビットコインSV DevCon 2021 でのケース氏のセッションでは、ブロックチェーンゲーム開発における最先端のテクノロジーと、ブロックチェーンベースのビデオゲームのユースケース、およびゲーム開発者向け SDK について取り上げます。
ビットコインSV DevCon 2021 は、5 月 15 日および 16 日の 3pm~8:15pm (CEST) に開催されます。参加は無料です。今すぐ登録してご予約ください。