ビットコインSV: 規制に優しいビットコイン

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Jimmy Nguyen著

ビットコイン協会初代理事長

多くの仮想通貨愛用者が、ビットコインやその他のデジタル通貨が法律の手の届かないところにあり、その代わりに「コードが法律になっている」と主張しています。 しかし、最近のマスコミの報道によればこれが間違っていることは明らかです。FacebookのLibraは米国議会の公聴会の対象になっていますし、他の政府からも追及を受けています。また、ニューヨーク州の検察当局はBitfinexやTetherの捜査に入りました。そして、カナダの取引所QuadrigaCXの倒産に関して、同社のCEOが顧客の資金を不正使用していたことが判明しました。その他にも仮想通貨関連の違法事例はたくさんあります。 その他の仮想通貨の陣営は政府に抵抗していますが、私およびその他のビットコインSV (BSV) の支持者達は信頼できる規則を歓迎しています。 私たちは、消費者を保護し、機関投資を獲得し、企業からの信頼を得て、ブロックチェーンのテクノロジーを育てることが必要なことを知っています。そのため、BSVは、ビットコインのオリジナルのサトシビジョンを回復するとともに、規制に優しいエコシステムを構築しているのです。

ビットコインのブロックチェーンは、取引とデータに関する不変的な原簿になります。そのシステムはユーザーに匿名性を提供していますが、原簿は透明で監査可能です。なぜなら、本来ビットコインは政府、ビジネスおよびお金に関して、より多くの正直さを作り出すことを目指していたものだったからです。(ビットコイン白書をお読みください。そうすれば、白書で「正直」という単語が15回使用されていることが分かるでしょう。)ビットコインは闇ではなく、より多くの光を世界にもたらすように設計されています。残念ながら、米国のいわゆる闇サイト「シルクロード」市場などその初期の商業使用では、犯罪活動を促進する結果になってしまいました。また、多くの初期の仮想通貨愛用者が反体制的で、中には仮想通貨による無政府主義者という考え方さえ持っている人もいました。そして彼らはビットコインは反政府的なものだという誤った考えを広めました。

私は、法律を尊重します。私は米国の元弁護士で21年以上の経験があります。大企業やテクノロジー関連の新興企業が、インターネットやその他のデジタルプラットフォーム上でビジネスを行う際に法令遵守ができるよう支援しました。私には法曹界におけるキャリアがあるので、ビットコインや仮想通貨が現在直面しているような未開拓の環境には規制上不確かなところがあり、それが企業にとって実務上の課題になっているということを理解しています。だからこそ私はビットコインの産業は法律に対抗するのでなく、法律と共に成長していくべきだと思うのです。ビットコインが世界で通用するようになるには、企業と消費者が、その通貨とブロックチェーンが法的に安心して使用できるものだと確信できる必要があります。

実務上、これは何を意味しますか? BSVのエコシステムの中にいる私やその他の人達にとって、それは以下を意味します。

1.ユーザーは、匿名性を持つ必要はないが、ビットコインの取引に関するプライバシーは保つ必要がある。

ビットコインの取引はペンネームで行われますが、匿名では行われません。他の仮想通貨のプロジェクトは、より「匿名性」の高い取引を可能にするコインを作ることを望んでいます。しかし、匿名性は、特にお金に関して非合法活動を促進します。それはビットコインの本来の作成目的に反することです。ビットコインの取引はペンネームで行われますが、ブロックチェーンの証拠の痕跡は永久に残るので、それを非合法活動に使うのはまったく無意味です。

2.取引所、保管型ウォレット、およびその他のサービスプロバイダーは、顧客確認 (KYC) や反マネーローンダリング (AML) の規則を守らなければならない。

銀行口座を開設したり、資金を送金業者を介して送る場合、あなたは自分を特定できる情報を提供する必要があります。 KYCとAMLの要件は、マネーローンダリングおよび不法な資金転送を抑制するように設計されています。しかし、仮想通貨の世界では、取引所やウォレットの口座を開設するための要件を守ることを嫌がるユーザーもいます。また、これらの規則はユーザーを取り込む上で障害になるので、多くのサービスプロバイダーが抵抗しています。しかし、法的傾向を見ると、KYCやAMLのコンプライアンスが求められる金融サービスの企業を管轄する法律は、仮想通貨の取引所や、保管型ウォレット、およびその他のサービスプロバイダーにますます適用されるようになっています。 

米国では、銀行秘密法およびそれに関連する規則が管轄を行う可能性が高くなっています。G20諸国では、取引所はAML基準および金融活動作業部会のテロ資金規正 (CTF) 規則に直面しています。2020年1月までに、欧州連合の取引所は5番目の反マネーローンダリング指令 (AMLD5) を遵守する必要があります。これは金融機関のように取引所を扱うもので、取引所が顧客へのデュー・デリジェンス (適切な注意を払うこと) を行なって、かつ疑惑行為報告書 (SAR) を提出することを求めています。

他の仮想通貨の陣営はこうした要件に苦慮することになるでしょう。例えば、ビットコインコア (BTC) のエコシステムはライトニングネットワークに期待しています。それは、資金の送金に関連する法律の対象になる可能性がある支払いチャネルを作るために特別のノードを使用します。「匿名」機能を供給するアルトコイン (いみじくも「暗いコイン」というレッテルが貼られている) は、追跡可能性を回避しようとしています。その法的な未来ははっきりしませんが、現段階ではBSVはコンプライアンスのあるエコシステムを考えています。そのため、BSVは仮想通貨愛好家の小さな世界へ委ねられることはありません。それは世界的に通用されるための最良の経路を持っているのです。

3.仮想通貨の取引所にはライセンスが交付されるべきであり、投資家を保護するために監視が必要である。

仮想通貨の取引所が、多数の疑わしいデジタル資産のギャンブルまがいの取引を許可する「場外取引店」にならないようにする必要があります。また、投資家を保護するために規制上の監視が必要です。例えば、取引所に想定された取扱量を人為的に増やす、なれ合い売買を防止しなければなりません。取引所の運営者が持つ法定紙幣または仮想通貨の資産は顧客のそれと分離しなければなりません(QuadrigaCXのような事件が再度起きるのを防ぐため)。そして、取引所はコインの上場を勝手に停止したり、取引所の資産に投資をしている世界中の投資家に不当な損害を被らせてはいけません。例えば、2019年4月に有力なBSVの支持者のクレイグ・ライト博士が取った法的措置をBinanceやその他の取引所が個人的に不服として、BSVの上場を停止しましたが、こうしたことはあってはならないことなのです。取引所は、投資者の資産のために公開市場を作り出します。取引所が不公平に資産を傷つけることがないようにするため、取引所を合理的な基準によって規制する必要があります。

4.トークンの発行者は、適用可能な証券法を遵守しなければならない。

2017年にICO(新規コイン公開)が行われた時は狂乱がありましたが、現在そのために規制上の措置が講じられています。これは正しいことです。その当時のICOはほとんどが未登録の証券発行でしたが、公募されたトークンがイーサリアムあるいはその他の仮想通貨のプラットフォームで作成されたということだけを理由として、証券法の対象から外されるべきではありません。私たちは、BSVの世界で実際の価値のない一獲千金的なトークンが荒れ狂うことを望みません。代わりに、私たちは、現実世界の資産のトークン化を望み、実用性のあるトークンの作成を支援します。すべてのトークンが証券法の対象となるとは限りませんが、対象となるトークンは証券法を守るべきです。

これが大きな理由となって、BSV用のトークン化プロトコルを作成するためのCoinGeekの500万ポンドコンテストが開催され、それに勝利するためのトークン化チームが選別されたのです。トークン化のソリューションは技術的に優れているだけでなく、それはトークン発行者自身が業務を行う司法管轄権下において簡単に法律を遵守することを可能にします。例えば、発行者がトークンを追跡し、凍結し、そして回収できるようにします。また、正式認可を受けた投資家や特定の司法管轄権からの投資家に二次的取引が行われることを制限できるようにします。それはスマートで、ビジネスにやさしく、かつ示唆に富むというBSVのエトスを示しています。

このエトスのもう1つの例はフロートSVです。これは2019年4月にデジタル資産取引所の新しい形式として登場しました。フロートSVはBSVの強い支持者であることに加えて、それは「トークン化された実資産をサポートする唯一のデジタル資産取引所」として明確に自己宣伝しています。私は、現実世界の資産 (商品または金融商品など) のBSVに基づいたトークンが、フロートSVおよびその他の似たような考え方を持つ取引所で取引される日が来るのを楽しみにしています。

5. 安定したコインは、証明可能で監査可能な現実世界の資金あるいは流動資産で裏打ちされる必要があります。

安定したコインはポピュラーになる傾向がありますが、しかし、それが現実世界の価値で裏打ちされていることを保証するためには、監視が必要になります。 ニューヨーク州の検察当局のBitfinexとTeherの調査は、USDTという「安定したコイン」は、鋳造されたコインの合計量に等しい価値を持つ資産によって100%裏打ちされているわけではないということを明らかにしました。もちろん、信頼できる価値を持つ流動資産によっても裏打ちされていません。

多くの観察者が、2017年にBTCが高騰した時に、Tetherコインが人為的にBTCの価値を吊り上げるために使用され、BTC市場に不当に影響を及ぼしたと信じています。 その後もこれによって、その他の仮想通貨にも人為的な上昇と下落が引き起こされ、それが歴史的に見てBTCの価格動向に連動しているのです。 私たちは、小細工されたデジタル通貨が金融市場を歪めてしまうことは望みません。 安定したコイン(BSVあるいは他のプラットフォーム上で)を発行する場合には、それを裏打ちする資産は証明可能で監査可能なものにするべきです。これにより安定したコインが、実際の資金または流動資産に裏打ちされ、ドルに等しい価値があるということが保証されるのです。

積極的な規制がビットコインの成長を助ける

人々は、しばしば規制のことを、関係者がしてはいけないことに制限を課すだけのものだと見なしています。しかし、法律はテクノロジーが成長するのを積極的に支援するために使用することもできるのです。例えば、私たちは法律や政府のガイダンスを使って、

  • ブロックチェーンのテクノロジーの起業家や新興企業に経済的インセンティブを提供できます。
  • サンドボックスプログラムを作成できます。これにより新興企業は完全な規制上のライセンスを取得する前に、デジタル資産ビジネスの実験ができるようになります。
  • 仮想通貨とデジタル資産ビジネスが、銀行からの支援を受けることができるようになります。例えば、デジタル資産ビジネスにサービスを提供することが明確に認可された、新しい銀行のカテゴリを作ることによって、これを行うことができます(米国のワイオミング州はこれに関する法律を作成しています)。
  • ビットコインSVが法定貨幣あるいは司法管轄権内で認可された支払い形式と認めることができます。
  • ビットコインSVで法人税や所得税を納付できるようになります。
  • スマートコントラクトに法的強制力を認めることができます(米国のアリゾナ州では実施済み)。
  • 最後に、企業および法廷でブロックチェーンの記録を使用できるようになります。

クレイグ・ライト博士と私は、こうした問題に関するガイダンスを提供するために、政府高官とますます頻繁に連絡を取り合うようになっています。私たちは法律の草案を検討しコメントしています。 また、私たちは問い合わせも歓迎します。私たちの目標は、責任ある仮想通貨ビジネスの規制方法に関して立法者と政府系機関を教育し、その一方で革新的な成長を促進することです。

どのようなテクノロジーでも、良い目的と悪い目的の両方に使用することができます。ビットコインのエコシステムの発展の仕方や、それが法的フレームワークを指示しているかどうかが、ビットコインの成功の度合いを決めるのです。私たちは世界中の企業や何十億人もの人々がビットコインを使うようになって欲しいと思います。なぜなら、それこそがまさに世界に光りと正直さをもたらすからです。だからこそ、BSVはついに規制にやさしいビットコインを作り出しているのです。ビットコインは本来そのために生まれてきたのです。

Jimmy Nguyen はビットコインビジネスのグローバルな業界組織であるビットコイン協会の初代理事長です。この協会はビットコインSVを支援しています。 彼は、ブロックチェーンテクノロジーのアドバイス、リサーチ、および開発に関する世界的なリーダーであるnChainグループの元CEOでした。現在は同グループの戦略的諮問委員会の議長をしています。 彼は元弁護士ですが、米国の知的財産およびデジタルテクノロジー専門の弁護士として21年以上のキャリアを持っています。米国では3つの大手法律事務所のパートナーになっていました。 2008年にLawdragonは彼が若干36歳の時に「米国で最も優秀な500人の弁護士」のうちの1人として選出し、「抜群の才能の持ち主」と評しています。